中学生でモデルを始め、10代でファッション雑誌の専属モデルに。今では俳優として数々の映画やドラマに出演する市川さん。(上)では、これまでのキャリアを振り返ってもらいました。(下)では、市川さんが20代・30代で、始めたこと・やめたことについてお聞きします。
【上】市川実日子 モデル、女優…予想外のキャリア歩んだワケ
【下】市川実日子 知ったかぶりの自分、もったいないと気づく ←今回はここ
怖がる必要なんてない
「やめたこと」でいうと、「やってみる前に怖がること」をやめたかもしれません。20代は「怖がるのをやめよう」と意識していて、30代でようやく「ああ、怖がらなくていいんだな」と、自然と気持ちが変わっていきました。
やめたいからといってやめられるものじゃないですし、今でも怖がりなんですよ。でも、モデルも俳優も、なんでもいつも「怖がる」→「やってみる」→「楽しい」という流れなんです。それを繰り返してきて、「あれ、必要以上に怖がらなくてもよかったんじゃない?」とようやく気づいたというか。
それに、自分が怖い時って、相手も怖いんですよね。誰だって、新しいことをするならどこかに「怖い」気持ちがあると思います。年を重ねるにつれて、「怖いと思うのは自分だけじゃないんだ」と、いろいろなことに気づけるようになって……。うん、大人になるっていいですよね。