グラビアアイドル、俳優、タレントとさまざまな顔を持つ橋本マナミさん。(上)では、下積み時代の葛藤とブレイクの瞬間について聞きました。(下)では、橋本さんが20代・30代で、始めたこと・やめたことについてお聞きします。

(上)橋本マナミ 長い下積み…手ぬぐい1枚の撮影で起死回生
(下)橋本マナミ 今、思う「うまくいきすぎなくてよかった」 ←今回はここ

橋本マナミ(はしもと・まなみ)さん
橋本マナミ(はしもと・まなみ)さん
1984年生まれ、山形県出身。タレント・俳優。97年に「第7回全日本国民的美少女コンテスト」で演技部門賞を受賞。以降、ドラマやCMなどで幅広く活動している。「漫画家イエナガの複雑社会を超定義」(NHK総合)に出演中。

全員が大反対。それでも直感を信じて退社

 グラビアでブレイクする直前、26歳で前の事務所をやめたことは、私の中で大きな決断でした。親も友達も、周りの全員が大反対。大きな事務所だったので、安定したお給料をもらえていましたから、反対する理由も分かります。でも、お金はどうにかなる。アルバイトをするのだって悪くない。そう思い、直感を信じ我が道を進むことに。結果として、あの時行動してよかったと思っています。

「事務所をやめると決意したとき、根拠のない自信がありました。当時の事務所社長に『君は大器晩成型だから』と言われたのも、大丈夫だという自信につながりましたね」
「事務所をやめると決意したとき、根拠のない自信がありました。当時の事務所社長に『君は大器晩成型だから』と言われたのも、大丈夫だという自信につながりましたね」

 「きっかけとなる何か」があったわけではないのですが、長年の積み重ねでしょうか。「私のやりたいことは、もうここではできない」と感じるようになっていました。それで行動を起こしたんです。チャンスが与えられるのを待つだけではなく、自分からつかみにいこうと。

 ちょうどその後に上編で話した「手ぬぐい1枚での撮影」がありました。セクシー系へ路線変更した頃に、テレビでは不倫をテーマにしたドラマがはやり始めて、時代とうまくマッチしたのかもしれません。本当にラッキーだったと思います。