漫画家・コラムニストとして、人間関係・恋愛・アイドル・スピリチュアルなど幅広いテーマについて執筆している辛酸なめ子さん。クセになる画風や鋭い観察眼が人気です。辛酸なめ子さんに、20代・30代で始めたこと、やめたことについて聞きました。

【前編】辛酸なめ子 ネガ思考だった自分を変えた唯一の習慣 ←今回はここ
【後編】辛酸なめ子 目標は全く立てない、だから不安もなし

辛酸なめ子
辛酸なめ子
漫画家、コラムニスト。1974年、東京都生まれ。鋭い観察眼と妄想力で人間関係や恋愛、海外セレブと幅広く執筆。近著に、『スピリチュアル系のトリセツ』(平凡社)、『辛酸なめ子、スピ旅に出る』(産業編集センター)ほか多数

今に集中する「瞑想」が日課

 「始めたこと」といえば、10年以上続けている瞑想(めいそう)です。忙しくてできない日もありますが、基本的には毎日、朝・晩に10分ほど行っています。瞑想している最中に「あっ、あれ忘れていた」などと雑念が湧いてくることがありますが、それはいったん置いておいて、自分の呼吸に集中します。

 人は放っておくと過去や未来のことを考えてしまうので、それを「今」に集中させることで心が整うといわれています。完全ではないですが、ときおり「無」になれているな、と感じることがあります。

 2010年くらいでしょうか。世界各国でヨガや瞑想の指導をしている相川圭子さんの存在を知り、本を読んだり、講演会へ行ったりしていました。そこで瞑想法を教わるようになって、自分でもやってみるようになったんです。

取材の前に、みんなで瞑想を体験
取材の前に、みんなで瞑想を体験

 瞑想について詳しく知っていたわけでもなく、何か特別な効果を期待していた……ということもありませんでした。なんとなく、気が付いたらここまで続けていましたね。なんだか導かれているような流れで、こんなに自然と習慣になったことは、瞑想の他にありません。自分に一番しっくりきたのが瞑想でした。

 家では、ベッドの上に座るなどリラックスできる体勢で瞑想しています。たまに、セミナーなどで人と一緒に行うこともありますよ。家だと物が多かったり、仕事が気になったり、どうしても集中しきれないことがあるので、外のきれいな空間で瞑想をするほうが気持ちいいですね。