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国立大で一般入試枠が減少 対応できる力の育て方

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大学入試といえば学力試験で一発勝負。親世代のそんな「当たり前」は様変わりしているようです。「総合型選抜」、「学校推薦型選抜」といった耳新しい入試方法や親の時代とは異なる入試事情に、わが子にはどんな対策が必要なのか不安に感じている人もいるでしょう。そこで、塾講師として20年の指導歴があり、2年連続で教え子が推薦で東大に合格した伊藤智子さんに、総合型や学校推薦型入試の最新事情やアドバイスを聞きました。

総合型や学校推薦型入試も大きな存在感になっている

 2021年度入試では国公私立大の入学者の過半数(50.3%)が、「総合型選抜」と「学校推薦型選抜」の入試で入学しました。東大や京大(一部の学部)でも学校推薦型の入試が実施されています。現在行われている、大学入試の主な選抜方法は以下の通りです。

【大学入試の主な選抜方法と特徴】
(下記の他に、内部進学者、帰国生、社会人入試などの枠もある)

・一般選抜
 国公立大の前期・後期・中期入試、私立大の独自入試や大学共通テスト利用入試のこと。私立では総合型、学校推薦型よりも募集枠が少ない大学がある。国公立では募集枠が一番多いが、総合型、学校推薦型の募集枠拡大により減少傾向にある。

・総合型選抜
 旧AO(アドミッション・オフィス)入試に当たる選抜方法。小論文、面接、プレゼンテーション、ディスカッションなどに加えて、下の(※1)か(※2)によって学力も測られる。志願者の能力・適性や学習に対する意欲・目的意識などが大学が求める学生像(アドミッション・ポリシー)に合致しているかを総合的に評価・判定して合否が決まる。校長の推薦は不要。

・学校推薦型選抜
 以前は推薦入試といわれていた。「指定校推薦(大学から指定された高校の生徒のみ出願できる)」と「公募制推薦(どの高校の生徒でも出願できる)」の2種類がある。共に校長の推薦が必要。

 出願には大学が定める基準(校内成績の評定など)をクリアする必要がある。1つの高校からの推薦人数に制限がある場合は高校内で選考が行われる。下の(※1)か(※2)によって学力が測られる。

※1 各大学が実施する評価方法など(小論文、プレゼンテーション、口頭試問、実技、各教科・科目に係るテスト、資格・検定試験の成績など)
※2 大学入学共通テスト

 1990年に慶応義塾大学を皮切りにスタートしたAO入試は、多くの私立大学が追随しました。しかし、学力試験を課さないため、入学後に授業についていけなかったり、筆記試験を経て入学した学生との学力差が大きかったりする問題が起きていました。それを学力も評価する方向に変えていこうという流れから、大学入試改革を機に、総合型選抜でも学校推薦型選抜でも(※1)か(※2)のいずれかが課されるようになっています。

 学習塾Dear Hope 塾長の伊藤智子さんが現在の大学入試制度の中で注目するのが、21年度入試から国立大学で総合型選抜の募集人員が急速に増えていることです。

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