時に迷い、立ち止まりながらも、自分流の働き方や幸せを模索している働くママたち。今回登場するのは、化粧品メーカーで働く伊藤由利子さんです。伊藤さんは6歳の娘と3歳の息子、そして夫の4人家族。今は仕事に子育てにと充実した日々を送る伊藤さんですが、第1子の妊娠中、「1人で頑張って子どもを育てなければならない」という呪縛にかかり、産後は頑張り過ぎて疲弊。育休からの復帰後も寝不足で思うように力を発揮できず、仕事でも空回りの日々でした。そこからどのように自分を取り戻していったのでしょうか。前後編で詳しく聞いていきます。
(前編)育休明け、好きな仕事なのに力出せない自分に涙
(後編)育休中に親子科学実験教室を立ち上げ、好循環に ←今回はココ
◆今回登場するワーママ:伊藤由利子さん
年齢:36歳
仕事:短大卒業→大手化粧品メーカー(研究アシスタント)→大学編入→化粧品メーカー(研究開発→薬事担当)
住まい:栃木
子ども:6歳の娘、3歳の息子
◆「わたし流」の働き方をかなえるためにした選択
選んだこと…人に委ねること・みんなでの子育て
やめたこと…1人で頑張ること・ひとりぼっちの孤育て
一度は研究アシスタントとして就職するも、研究員を目指して大学に編入し、憧れの研究員としてのキャリアをスタートさせた伊藤さん。やりがいある仕事に没頭する中で子どもに恵まれますが、娘はとても過敏な子でした。夫が長期出張で不在がちの中、「自分1人で頑張らなくてはならない」と思い込み、誰にも頼ろうとしなかった子育ては辛い時間に。さらに育休からの復帰後も思うように仕事が回せず、空回りの日々が続いたといいます。
第2子妊娠、あの「暗黒期」がまたやってくる…
職場復帰して2年。それでも何とか仕事と育児の両立を頑張ろうと努力する中で、第2子の妊娠が分かりました。夫婦共に第2子は希望していたものの、またあの暗黒期がやってくるかと思うと不安しかありませんでした。
ただ、今回少し事情が違ったのが、研究開発から部署異動したばかりだったということです。第1子の妊娠時は研究開発でのキャリアが5年目に入り「成果を出さなくてはいけない」というプレッシャーも感じていた時期でしたが、今回は研究開発の経験を活かせる品質保証に部署異動したことで、そのプレッシャーから解放されて少しホッとしていたという側面がありました。
無事に息子を出産。産後は、第一子の経験から外に出たいと思っていたこと、私が家にいると娘が「ママが家にいるなら私も園に行きたくない」と行き渋ってしまうので、なるべく予定を入れて外出することを心掛けました。そんな中で第2子にして初めて産後ケア教室などに足を向けるようになりました。
