元テレビ東京アナウンサーで現在はフリーアナウンサーとして活動中の秋元玲奈さん。テレビ東京勤務時代にオリンピックや「Newsモーニングサテライト」のキャスターを務め、スポーツ、経済から時事問題まで知見を広げてきました。2022年7月、夫の転勤に伴い英国・ロンドンへ移住した秋元さんが外国からの視点も踏まえ、今気になる時事ワードに関するリポートをお届けします。
英国の2022年は「気候」に注目が集まった年
こんにちは! フリーアナウンサーの秋元玲奈です。早いもので、2023年になりました。皆さんにとって、去年はどんな1年だったのでしょうか? 私は夏から家族でロンドンに移住し、初めて異国での育児に奮闘した1年となりました。
そんな英国の2022年は「気候」に注目が集まった年でもありました。
去年12月の初旬、ロンドンでは最低気温が氷点下になり、雪が降った11日前後はさらに下がりました。
買い物に出かけた時、モスクワに住んでいた小学生時代以来、久々に鼻の中が凍るような感覚を体験しました。コートもウール素材のものでは寒くてとても外には出られず、ダウンジャケットに暖かい肌着、厚手の靴下にブーツを履いて、完全防備で出かけるようにしていました。
英国の冬といえば寒さが厳しいことで知られてはいますが、ロンドンで氷点下になることはほとんどありません。ロンドンに長く住む友人も「この寒さは異常」と驚くほどでした。
このまま寒い冬を過ごすことになるのかと覚悟を決めましたが、クリスマス以降は一転、その寒さが嘘だったかのように暖かくなり、今度は暖冬と言われるまでに気温は上がっていきました。この気候は一体なんなんだろう、と激しい寒暖差にかなり戸惑いました。