忙しい朝に保育園や幼稚園に行くことを嫌がる子ども。そんな場面に出くわしたことはないでしょうか。単なるわがままだと捉えて無理にでも通わせようとする親もいるかもしれませんが、もしかしたらその行動は子どもからの重要なサインを見逃しているかもしれません。行き渋りの原因を把握するプロセスなどについて専門家に聞きました。

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子どもは本当の原因をなかなか話せない

 保育園や幼稚園に通う子どもが「行きたくない」と登園を渋ることはないでしょうか。ただ機嫌が悪いだけという場合もありますが、他に重要な理由が隠されている場合もあります。特に昨今、施設での不適切保育についての報道が立て続けにされている中では、「うちの子どもも何かよくない扱いを受けているのでは」と不安を抱いてしまっている親もいるかもしれません。

 言語能力が十分に発達していない子どもの説明では真意がつかみにくいこともあると思います。また、ある程度成長している子どもであっても、なかなか自身の思いを正確に伝えることは簡単ではありません。

登園を嫌がる子どもの真意は?
登園を嫌がる子どもの真意は?

 では、そんなとき、どのようにして子どもが登園を嫌がる理由を見極めていけばよいのでしょうか。鳥取県倉吉市や英ロンドンで子どもの心に関する診療を手掛ける精神科医の坂野真理さんは、「言葉以外からも、子どもが登園を嫌がる原因をくみ取ることは可能です」と話します。

 それは普段最も近くで子どもと接している親だからこそ、できることのようです。どんなところに着目すればよいのでしょうか。登園を嫌がる子どもに対する親のNG行動と併せて、詳しく聞いていきましょう。

この記事で読めること
・登園時以外の言動のどこに注意を払うべき?
・園に相談しても原因が特定できない場合はどうすれば
・わが子の特性が関係している場合も。受診のタイミングは
・登園を渋る子どもに親がしてはいけないことは?