お菓子売り場やカプセル玩具の前を通った際の、子どもの「欲しい」「買って~」「やりたい」攻撃に困っている人は少なくないのではないでしょうか。特に子どもの「欲しい」「買って」が毎回だったり、しつこかったりする場合、親としてはゲンナリしてしまうことも。子どもの物欲に親はどう向き合えばよいのでしょう。上手なコントロール方法や解決方法はあるのでしょうか。子育て心理学協会代表理事の東ちひろさんに話を聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 親を困らせる子の強い物欲 解決のカギは自己肯定感 ←今回はココ
(2) ○○していい? 何でも許可を求める子に潜むリスク
(3) 「毒義父母」との付き合い方 誤ると子の成長に影響

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強く主張する子に2つのタイプ

 「お菓子やカプセル玩具は、子どもの目につく場所に上手に置いてあります。子どもが見たら欲しくなるのは当然のこと。でも、金銭的にも教育的にも、毎回買ってあげるわけにはいかないですよね。特に子どもが強く主張してくるタイプの場合、困ってしまう親の気持ちはよく分かります」

 東さんによるとこうした「欲しい」「買って」「やりたい」といった欲望を強く親に表現する子には2つのタイプがあるといいます。

 「1つは単に自分の意志を伝える力が強い自己主張タイプ。もう1つは情緒不安定タイプです。どちらのタイプの子も物欲をコントロールするカギは自己肯定感にありますが、子どものタイプによって自己肯定感を育むポイントやアプローチ方法が変わってきます」

 まずはわが子がどちらのタイプなのかを見極めることが、子どもの「欲しい」「買って」への対応はもちろん、育て方全般に対するヒントにもなるのだそう。詳しく聞いていきます。

【この記事で読める内容】
・「自己主張タイプ」か「情緒不安定タイプ」かを見分けるポイントは「○○○でスムーズにやっていけそうかどうか」
・自己肯定感が低く情緒不安定タイプの子の「買って!」は○○○○のサイン
・同じ自己主張タイプでも自分なりの理由で親を説得してくるタイプと、「欲しい」「買って」とただ繰り返すタイプでは、自己肯定感を育むためのアプローチは異なる