子どもが成長する中で、気になる言動はないでしょうか。もしかしたら「何でもいちいち許可を求めてくる」ということもその1つかもしれません。では、こうした言動に問題はないのでしょうか。また、問題があるとすれば、改善する方法はあるのでしょうか。1980年から25年間にわたって保育士として子どもと接してきた、こどもコンサルタントの原坂一郎さんに聞きました。
【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 親を困らせる、子の強い物欲 解決の鍵は自己肯定感
(2) ○○していい? 何でも許可を求める子に潜むリスク ←今回はココ
(3) 「毒義父母」との付き合い方 誤ると子の成長に影響
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悪い面ばかりではないが、使いすぎには注意
「○○していい?」。何でもお伺いを立てるような子どもの言動。それは「人に迷惑をかけない子どもになってほしい」「常識のある子どもに育てたい」と願う親にとっては、望ましいことのように感じるかもしれません。
その半面、何でもかんでも許可を求める子どもに疎ましさや、自分で物事を決められない子どもになってしまっているという不安を抱える親もいることと思います。
原坂さんは「許可を求める言動は悪い面ばかりではありません。ただ、あまりにも頻発する場合は、もしかしたら親など周囲の大人の接し方に見直すべき点があるのかもしれません」と話します。

本来なら許可をとらなくてよいようなことも、許可をとることが定着してしまうと成長に悪影響を及ぼす可能性もあるようです。では、どんな影響が考えられるのでしょうか。また、対処法はあるのでしょうか。
・子どもが大人に許可を求めることは、必ずしも悪いことではない
・ただし、ささいなことでも許可を求めてくるのは○○を失っているからかも
・子どもが許可を得るべきことと、許可を得なくていいことの区別をつけるためにしたいこと