親子にとって大きな節目となる小学校入学。新生活は楽しみでもある一方で、環境の変化が大きいため子どもがストレスを感じやすい時期です。中にはチック症状が出たり、入学後に行き渋りになったりしてしまう子も。小学1年生の春を上手に乗り切るためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょう。東京・足立区と墨田区で9校の民間学童「CFAKids」を運営しているNPO法人Chance For All代表理事の中山勇魚さんに話を聞きました。(DUAL特選シリーズ/2023年3月7日収録記事)
【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) チックや行き渋りも 小1の春乗り越える8つのポイント ←今回はココ
(2) ダンゴムシは自然へのパスポート 探究心育む教材に
(3) 「親と同じ失敗させたくない」でも先回りは逆効果
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コロナ下でより厚くなった、子どもにとっての「小1の壁」
生活習慣を身に付けるには最初が肝心だと思い、『早くしないと遅刻するよ~』『鉛筆削れてないよ~』などと私も細かい声掛けをし過ぎていたのかもしれません。順調そうだった息子ですが、やはり新生活にストレスを感じていたのだなと思うと同時に、親としてそこに気付いてあげられなかったことがショックでした」(小2男子ママ)
上記は小学校に入学した春に、チック症状が出てしまったという男の子のママの話です。結果的には、しばらくの間、生活面での声掛けを最小限にし、「片付けなさい」「早くしなさい」といった小言を封印。必要に応じて親が何も言わずにフォローするようにした結果、夏ごろにはチック症状も出なくなったそうです。
「小学校入学時に子どもが感じているストレスの大きさは大人の想像以上です。一見楽しそうでも無理をしていたり、子どもが自分でも頑張っていることや、ストレスを受けていることに気付いていなかったりするため、こうした例は珍しくはありません」。そう話すのは、民間学童「CFAKids」を運営しているNPO法人Chance For All代表理事の中山勇魚さんです。
「あくまで私の肌感覚ですがチック症状など身体に変化が現われるのは、10人に1人弱くらい。でも、小学1年生の1学期の間に『おなかが痛いから今日は学校を休みたい』などと行き渋りをする子は、数日程度の単発の行き渋りも含めると、5~6人に1人くらいの割合でいます。ここ数年のコロナ禍の影響で、子どもにとって小1の壁はさらに厚くなり、特に行き渋りの子が増えていると感じています」と中山さん。
コロナ禍の影響で、子どもにとっての小1の壁が厚くなったというのはどういうことでしょう。また、これから4月にかけての変化の時期を、子どもたちがなるべくストレスなく過ごすために、親はどのような点に注意していけばよいのでしょう。詳しく聞いていきます。
1:新しいことに○○○○○する
2:春休み中はなるべく○○に行く
3:なるべく○○になる
4:親は○○○○○を気にしない
5:○○や○○の先生を味方に付ける
6:1年生の4月は○○○に無理に行かない
7:子どもをよく観察して早期に○○○○○○○に気付く
8:「学校に行きたくない」子には○○○○○対応をする