天気のよい日は公園などで子どもを遊ばせたくなりますが、ふと気が付くと、砂場で他の子どものスコップやバケツに手を伸ばそうとしたり、ブランコをずっと独占したりするわが子の姿にハッとすることもあるかもしれません。子どもにのびのび楽しんでもらうことは大切ですが、マナー逸脱やルール違反は避けてほしいと思うもの。とはいえ、有無を言わさず持っている物を取り上げたり、遊びをやめさせようとしたりしては、子どもの心に大きな影を落としてしまうこともあると言います。このようなとき、親はどのようにわが子に声をかけるのが正解なのでしょうか。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け】
(1) 危険を察知できないパートナー 子の安全守るには
(2) きょうだいゲンカ 親はジャッジをしてはいけない
(3) 公園で勝手に他人の物を使う子 対応次第で成長にも ←今回はココ

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対応を誤ると自己肯定感が下がることも

 子どもが公園で遊んでいるときに勝手に他の子の遊び道具を使ったり、遊具を独占したりしたことはないでしょうか。「子どもには楽しく思うように遊んでもらいたい、でも他の子に迷惑をかけるような行動は控えてほしい」と考えている親は少なくありません。特に、公共の場では「子どもが他人に迷惑をかけることを許容している親」「しつけができていない親」と自分が思われてしまうのではないかと不安に思うかもしれません。

 共立女子大学家政学部児童学科の白川佳子教授は「幼児期に、子どもがしたいと思った遊びをさせるということは大事。でも、公園で他人の物を勝手に使ったり、遊具を独占したりするのはルール違反です。親としては周囲の目も気になるでしょう。

 多くの親はどうにかして子どもを止めようと考えると思いますが、我慢させるだけでは子どもを傷つけたり、自己肯定感を下げたりと悪い影響を与えることもあります」と指摘します。

 それでは、親はどのような対応をしていけばよいのでしょうか。対応次第では、子どもの成長を促すこともできるとも話します。詳しく聞いていきましょう。

詳しくチェック!
・他人の物を使ったり、遊具を独占したりするのは○○○○○が高いから
・制止するときの声がけは、子どもの感情の○○から
・公共の遊具を使わせるときは、まず○○○○○を示そう
・我慢させるだけではダメ。「自己主張」もしっかり育てる必要がある