仕事などで普段なかなか子どもとの時間が取れない親は少なくないかもしれません。休日くらいはしっかり向き合ってあげたいと思っていても、いざ子どもと遊ぼう、身の回りの世話をしようとしたときに拒絶された経験がある親もいるのでは。特に手を焼くのが、早ければ1歳半ごろから始まるとされる「イヤイヤ期」。たまにしか子どもの相手ができない親にとっての、イヤイヤ期との向き合い方について聞きました。

【年齢別記事 保育園のママ・パパ向け
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最初は嫌がっていても改善する

 仕事などで帰りが遅くなり、普段はパートナーに育児を任せがちな親にとって、土日や年末年始、夏休みなどは親子が交流できる貴重な時間。「平日は帰宅すると子どもは寝ていて構ってあげられないけど、休みの日ぐらいはいっぱい一緒に遊んであげよう」と意気込むパパやママもいるでしょう。

 ただ、子どもの年齢によっては、遊ぶことすらうまくいきにくい時期もあります。それがイヤイヤ期。「イヤイヤ期は早ければ1歳半くらいから始まり、2~3歳にかけてピークを迎えます」。そう説明するのは札幌国際大学短期大学部教授で発達心理学や教育心理学が専門の深浦尚子さん。

たまの休みに遊びに誘っても、嫌がられることも
たまの休みに遊びに誘っても、嫌がられることも

 この頃の子どもはなかなか親の言うことを聞いてくれません。まして、普段から子どもに接する機会が少ない親にとっては、理解できない言動に困ることもあるのではないでしょうか。時には「せっかく一緒に遊ぼうとしているのに、なんで楽しんでくれないんだ」と憤ったり、かかわることを諦めたりすることもあるかもしれません。

 ですが、イヤイヤ期の子どもでも特徴を理解して接し方に工夫をすれば、最初は嫌がっていても楽しく時間を共有することは可能だと深浦さんは話します。

この記事で読めること
・子どもの「嫌!」には2種類ある
・○○○を与えて子どもの意思をくみ取る工夫を
・「パパとママの2人がかりで子どもに接する」が有効
・イヤイヤにどう対応? 自己肯定感を下げない親の声掛けとは?