その日に学校であった出来事を聞いたり、「忘れ物してない?」「宿題やったの?」と話しかけたりしても、わが子は生返事、聞き流しているのが丸分かり…ということはありませんか。人の話をちゃんと聞かないとなると、勉強や友達付き合いへの影響も心配です。30年以上の小学校教諭経験があり、現在は「親塾」を各地で開催している教育アドバイザーの多賀一郎さんに聞きました。

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まずは親が子どもの話を聞いているか

 その日の出来事を聞いたり、「忘れ物をすると授業のときに困るよ」「ちゃんと宿題しないと勉強についていけないよ」などと言い聞かせたりしようとしても、わが子は上の空……ということはないでしょうか。ちゃんと人の目を見て話を聞かないとなると、はたして学校の先生の話を聞いて授業が理解できているのか、友達同士でも意思疎通ができているのかも心配です。いったい、どうすれば子どもはちゃんと話を聞けるようになるのでしょうか。

 30年以上の小学校教諭経験があり、現在は「親塾」を各地で開催している教育アドバイザーの多賀一郎さんは「実は話が聞けない子どもの場合、その子の親が子どもの話を聞いていない場合が多いのです」と言います。

 「子どもだけではなく大人もそうですが、自分の話を聞いてくれない人の話は聞きたくありませんよね。『子どもが話を聞いてくれない』という前に、そういう自分は子どもの話をちゃんと聞いているか、仕事のメール返信や家事をしながら生返事になっていないか思い返してみてください」

 もしかしたら、ドキッとしたママ・パパもいるかもしれません。どうすれば子どもが話を聞くようになるかを詳しく聞いていきましょう。

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