授業中に先生にトイレに行きたいと言い出せない、友達に嫌なことをされても「嫌だ」ときちんと伝えられない。子どものそんな内気な性格に悩んではいないでしょうか。もしかしたら、自分自身も子ども時代はそうだったという親もいるかもしれません。周囲が無理やり子どもの性格を変えさせることはできません。では、内気な子どもでも、いざというときに行動に移せるようにするにはどうすればよいでしょうか。専門家に話を聞きました。
【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 高学歴親がハマりがちな間違った早期教育が子を壊す
(2) 「出遅れに焦り、低学年からの進学塾通い」弊害は
(3) 内気な子が生きやすくなるソーシャルスキルの高め方 ←今回はココ
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内気な子でもソーシャルスキルは身に付けられる
自分の意見をなかなか言えない内気な子ども。ある程度であれば個性と捉えられるかもしれませんが、学校などでの集団生活において、最低限のことは言えるようになってほしいと願う親もいるでしょう。
例えば、授業中にトイレに行きたいときや、友達が社会のルールやマナーを破ろうとしたり、危険な遊びをしようとしたりするとき。普段はおとなしくても、きちんと自分の考えを伝えることが大切な場面は少なからず出てきます。

そんな子どもには、どのように意見を言う術(すべ)を身に付けていってもらえばいいでしょうか。明治大学文学部教授の諸富祥彦さんは「内気というのは、言い換えると空気を読みすぎるということ。それ自体は悪いことではありませんが、自分や他人に害が及びそうなときに何も言えないというのは困ります。
内気な性格を活発な性格に変えるのは簡単なことではありませんし、無理に変える必要はありません。でも、内気な性格であっても、最低限のソーシャルスキルを身に付ければ、毎日を生きやすく送れるようにすることはできます」と話します。
では、どのようにソーシャルスキルを身に付けていけばよいのでしょうか。詳しく聞いていきます。
・まずは子どもがどうしたかったのかに耳を傾ける
・家での○○○○○○○○が有効