小学校高学年になると第2次性徴が始まり、女の子の場合は、生理ナプキンやブラジャーが必要な子が増えてきます。けれども、子どもの中には「生理が始まった」「ブラ買って」と親に言い出せず戸惑ってしまう子も少なくないといいます。「高学年になって子どもが親に言えず困らないためには、低学年のうちから親子で性にまつわる話をしておくことが大事」だと話す、とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会代表理事の、のじまなみさんに話を聞きました。

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いざというときに、話しやすい関係をつくるのは親の仕事

 「わが子が生理になったりブラが必要になったりしたら、子どもから相談してきてくれるだろうと思っていませんか? わが子からそうした相談をしてもらえると思っていたら大間違いです」と話すのは、性教育アドバイザーで、とにかく明るい性教育「パンツの教室」協会代表理事の、のじまなみさんです。のじまさん自身も3人の娘を育てる母親です。

 「今はナプキンが無料でもらえる場所もあるし、友達や学校の保健室から分けてもらうことも可能です。親に言わなくてもナプキンが手に入るため、生理になったことを親に話しにくいと感じる場合、無理やりにでも親に伝えなくてはならないという時代ではありません」とのじまさんは話します。

 もし生理になったと言ってもらえなかったとしたら、親としてショックです。

 「子どもと性について何となく話しにくい気持ちは分かります。でも『娘が初潮を迎えたら向き合う』『子どもから言ってもらうのを待つ』では遅すぎます。親が性の話をしにくいと感じていることを、子どもは敏感に感じ取っているので、子どもからは言ってきません。ここは親の頑張りどころ。子どもがいざというときに、親に話しやすい状況をつくるのは親の仕事です」とのじまさん。

 そのためにも低学年のうちに、性について話せる親子関係をつくってほしいと言うのじまさんに、具体的にどのような話をすればよいのか聞いていきます。

子どもと性について話をする5つのポイント
1:「赤ちゃんはどこから来るの?」にどう答えればいい?
2:母親の○○を話をするきっかけに
3:避けるべきは○○○○○な言い方と、○○○こと
4:少し先の変化を○○する
5:ピンチをチャンスに変えていく