わが子が友達と遊んでいるとき、「自分は〇〇がしたい。〇〇じゃなきゃイヤだ」と我を押し通す様子を目にしたことはありませんか。それがあまりにも頻繁だと、親としては「友達から仲間外れにされるのでは」「このままでは親しい友達ができないのでは」などと心配になるかもしれません。相手の意見も尊重できる子になるため、低学年のうちからできることを、東京学芸大学名誉教授の相川充さんに聞きました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
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(2) 悪い影響を与えてくる友達、遠ざけるより大事なこと
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低学年の子のソーシャルスキルには個人差がある

 「今日は〇〇して遊びたい」「絶対に〇〇がいい」、友達から何か提案されても「えーっ、イヤだ」などと我を通す……そんなわが子の姿を頻繁に目にすると、「このままでは友達から仲間外れにされるのでは」「大きくなっても親しい友達ができないのでは」と心配になります。親として、低学年のうちからできることはあるのでしょうか。

 ソーシャルスキルが専門分野であり、東京学芸大学名誉教授の相川充さんは「低学年の子どもが相手の胸中を察したり、他者の視線を通して自分を見たりすることは、まだ難しいかもしれません」といいます。

 「ただ、個人差があり、低学年でも相手を思いやれる子はいます。そのため、わが子との違いが目に付きやすいのかもしれません。また、今はわが子が我を押し通す傾向があるとしても、家庭での声かけによって、他者に配慮できるようになります」

 詳しく聞いていきましょう。

詳しくチェック!
・相手の立場に立って考える習慣を付けるために、親がすべき声かけと、その際の注意点
・客観的な視点が養われてきたら、「2つの言葉」を意識させよう
・反対にわが子が友達から意見を押し付けられてばかりいたら?
・ソーシャルスキルを学ぶのは何のため?