小学生になると人間関係も広がります。そんな中で気になるのが、「授業中にちょっかいを出してくる」「言葉遣いが悪い」「大人に生意気な態度を取る」など、一緒にいることで悪い影響を受けているように感じる友達の存在。わが子が友達から悪い影響を受けていると感じるとき、親はどうすればよいのでしょう。30年以上の小学校教諭経験があり、現在は「親塾」を各地で開催している教育アドバイザーの多賀一郎さんに聞きました。
【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 自分の意見押し付けるわが子 友達付き合いに影響は
(2) 悪い影響を与えてくる友達、遠ざけるより大事なこと ←今回はココ
(3) 鹿田昌美 低学年の英語学習は「リスニングが9割」
(4) 小言は「仕組み」で減らせる 子を巻き込みゲーム化
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「あの子と遊んではダメ」は過干渉
子どもが悪い影響を与えてくる子と親しくしていると感じると、親はヤキモキしてしまいます。中には「あの子とは遊ばないで」という言葉が口から出そうになったり、実際に口にしてしまったりした人もいるもしれません。
これに対し、元小学校教諭で教育アドバイザーの多賀一郎さんは、「親が『あの子と遊んではダメ』とわが子の人間関係をコントロールしようとするのは過干渉」だと指摘します。「友人関係に限らず子育てで親がわが子を思い通りにコントロールすることはできません。コントロールしようとするほど、子どもは親から尊重されていないと感じ、親子関係に影響します」
では、わが子が友達からの影響で授業に集中できなかったり、悪い言葉遣いや態度を真似たりするなど、明らかに悪い影響を受けていると見えるとき、親はどうすればよいのでしょう。過干渉になったり、信頼関係を損なったりすることなくサポートする方法はあるのでしょうか。
そもそもわが子が「人からの影響を受けやすい」と感じる場合、「誰と関わっても影響を受けすぎず、自分を保てる子」に変えていくことは可能なのでしょうか。多賀さんに詳しく聞いていきます。
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