「英語を学ぶなら乳幼児期から始めるほうが習得しやすいのでは」と考え、未就学の時期に英語の絵本の読み聞かせをしたり、英語の歌を聞かせたりしたかったものの、忙しくて何もできず、気づいたらもう低学年になってしまった…。こんな家庭は少なくないかもしれません。しかし、『母親になって後悔してる』(新潮社)、『フランスの子どもは夜泣きをしない』(集英社)など多数の子育て本やビジネス書などの翻訳を手掛けてきた翻訳家の鹿田昌美さんは「英語学習を始めるのに、低学年では遅すぎるということはありません」と言います。低学年の子におすすめの、自宅英語学習法を教えてもらいました。

【年齢別記事 小学校低学年のママ・パパ向け】
(1) 自分の意見押し付けるわが子 友達付き合いに影響は
(2) 悪い影響を与えてくる友達、遠ざけるより大事なこと
(3) 鹿田昌美 低学年の英語学習は「リスニングが9割」 ←今回はココ
(4) 小言は「仕組み」で減らせる 子を巻き込みゲーム化

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低学年では遅すぎるということはない

 わが子には早くから英語に触れてほしい……と思いつつ、未就学児の間は忙しくて余裕がなく、「気づいたら、何もしないままもう低学年」という家庭もあるかもしれません。しかし、翻訳者の鹿田昌美さんは、「英語を勉強し始めるのに、低学年では遅すぎるということはなく、7~8歳までにスタートすれば完全なバイリンガルになれる可能性もある」と話します。

 幼児期から低学年までの子どもに英語学習をさせる場合、まず取り組むべきはリスニング学習なのだそう。「リスニングが9割だと言っても過言ではない」と鹿田さんは言います。自身の息子にも実践してきたという、鹿田さんがおすすめするリスニング主体の自宅英語学習法について、詳しく聞いていきます。

詳しくチェック!
・リスニング主体だから、親は教えなくてもOK。多忙な共働き家庭でも実践しやすい
・「リスニングが9割」の理由は
・リスニング学習では「薄く」と「濃く」を意識
・子どもを英語嫌いにさせないために、心掛けるべきことは
・「AIが進化している時代だからこそ、英語学習が必要」である理由