「自分の仕事にストーリー性を持たせなさい」
羽生 御社では、目標設定について、どのように取り組んでいますか?
原 事業の成果に関する目標のほか、個人の成長につながる業務外の目標を必ず掲げるようにしています。単なる自己啓発や勉強だけでなく、新しい事業や組織横断的な改革を考えることも含まれます。そうした行動により、違った発見や新たな可能性につながっていきます。
羽生 原さんご自身が、現在の会社で「育てられた」と感じる機会はありましたか?
原 入社当時、副社長に常に言われていたのは、「自分の仕事にストーリー性を持たせなさい」ということ。この案件をやることでどんな風に将来の展望が描けるのか、当社の戦略にどうフィットし、新たな価値を生み出すのか。それらをきちんと整理して全体像を描きなさいと。そして、ストーリーには登場人物が重要です。仕事に関わる社内外のパートナーがもたらす意味を考え、その関係性をとことん大切にすること。信頼関係から新たな仕事が生まれるんだよとたたき込まれました。
変化のスピードが非常に激しい今、企業としてさまざまな状況に対応するには、若い人の力が重要ですし、多様な視点が必要。今後も人材の育成には力点を置いてやっていきたいと思います。いろんな視点の意見が直接伝わるような風通しのいい組織を実現していきたいですね。
構成/西尾英子