2021年2月18~20日に大阪・梅田で行われた日経SDGsフェス。2日目の「SDGs教育会議~次代をつくる学び~」と題するプログラム内で開催したパネルディスカッション「関西の女性リーダー育成に活気! 産官学からのチャレンジと課題」をリポートします。

(上)同一性の高い組織で群れていては、グローバルで勝てない
(下)女性の育成昇進に男性と格差「いつまでも小3生のまま」 ←今回はココ

昇進の男女格差はどこで生じるのか

日経xwoman編集委員 羽生祥子(以下、――) 先ほどからお話を伺っていますと、やはり女性の育成が非常に重要になってくると思います。大内先生、技能形成や育成についての研究や提案もあるということですが、教えていただけますか?

パネルディスカッションのファシリテーターを務めた、日経xwoman 編集委員・羽生祥子。「ジェンダー平等経営を実行するには、やはり女性社員の育成が重要」。
パネルディスカッションのファシリテーターを務めた、日経xwoman 編集委員・羽生祥子。「ジェンダー平等経営を実行するには、やはり女性社員の育成が重要」。

関西学院大学経営戦略研究科ビジネススクール教授 大内章子さん(以下、大内) そもそも技能がどう形成されるのかというと、まず部署に配置され、配分された仕事をやっていく。また、配置転換をしていろんな部署の経験をします。そのなかでいろんな修羅場をくぐり、一皮むける多様な仕事経験を積むことによってキャリアの幅を広げ、徐々に高度なスキルを形成していく。それが評価されて昇進していくのです。

「昇進の男女格差はどこで生じるのか?」(大内さん作成)
「昇進の男女格差はどこで生じるのか?」(大内さん作成)

大内 ところが、仕事を配分する、評価をするのは上司であり、配置転換をするのは人事部か上司なのですね。ここにバイアスが生じてしまう。

 これを、小学生、中学生、高校生に例えます。小学生は1年生、2年生、3年生と、よほどのことがない限りは、ひらがなから勉強して九九を覚えて…とやっていけば、誰でも6年生になれます。そして、誰でも中学生になれるのです。

 これを企業に例えると、正社員の男性だったら普通に育成されて6年生となり、中学生、いわば係長クラスになる。その先、高校生、いわば課長になる人、ならない人がいて、大学生(部長・取締役)になる人、ならない人が出てくる。とにかく、小学生、中学生までは誰でも行くのです。ところが、女性の場合は違います。