ビジネスの真ん中のポジションに女性を任命し、サポートする

日経WOMAN編集長 藤川明日香 「思い切った人事」も効果があるとおっしゃっていましたよね?

山口 はい。営業の第一線に立つ役員は、従来男性が務めてきたポジションでしたが、そこに女性を任命しました。それによって新たな気づきがあったり、社内の雰囲気が変わったりする。お客様からの、そして社内からの反応も心配はありましたが。大事なのは、皆でそれをポジティブに捉え、どうやってサポートするかです。

日経xwoman総編集長 羽生祥子 女性がど真ん中のビジネス部門のトップに就くと、冷ややかな空気が流れることもある。社長自らが、「サポートが大事、皆で温かい空気をつくるんだ」とおっしゃっていました。この言葉に、経営者には育む愛が大事だなと感じました。

「営業の第一線に立つ役員は、従来男性が務めてきたポジションでしたが、そこに女性を任命した」(日本IBM代表取締役社長 山口明夫さん)
「営業の第一線に立つ役員は、従来男性が務めてきたポジションでしたが、そこに女性を任命した」(日本IBM代表取締役社長 山口明夫さん)

高柳 最後に、アフターコロナで日本IBMはどうなっていきますか?

山口 コロナを機に日本中が新しい働き方にチャレンジしており、大きな転換点に。当社もリモートで働くのが当たり前になりました。これは元に戻したくないですね。ジェンダーギャップや都市・地方の地域差、障がいの有無による仕事の格差もなくすことができるのではないか。誰もがその人らしく仕事に参画できる。そんな環境づくりに挑戦していきたいです。

 具体的には、働く場所と生活する場所とを極力近くにしたい。例えば、社員が多く住んでいるところにサテライトオフィスをつくってもいい。そのオフィスに保育所や学童が併設されていれば、仕事も育児も同じ場所になりますよね。これは初めて口にするので、社員が驚くかもしれませんが(笑)。

高柳 女性だけでなく、日本IBMで働く多様な人たちのチャンスが広がりますね。山口さん、本日は誠にありがとうございました。

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構成/岩井愛佳(日経WOMAN編集部) 写真/鈴木愛子

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日本経済新聞社・日経BPは、2020年春に「日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト(WEP)」を始動させました。ジェンダー平等は日本の組織の成長に不可欠との信念を持ち、実践しているキーパーソンにインタビューしていきます。さらに、大型イベントの開催、勉強会&ネットワーキング、国連機関のUN WOMENとの連携など、当コンソーシアムで発信していきます。ぜひこちらのサイトをご覧ください。