日本経済新聞社と日経BPは、日本社会の多様性を阻むステレオタイプを撲滅するために、日経ウーマンエンパワーメントプロジェクトの一環として、新聞広告を通じてNIKKEI UNSTEREOTYPE ACTIONを展開しています。その活動の一つが、書籍『早く絶版になってほしい #駄言辞典』(以後、『#駄言辞典』)の制作。5月14日のジェンダーギャップ会議では、6月10日の本書発売に向けて、『#駄言辞典』の編集を務める日経xwoman(クロスウーマン)副編集長 小田舞子が「『駄言』はなぜ生まれるのか?~我々が『駄言辞典』を作った理由~」と題して発表しました。その様子をお伝えします。

絶版を目標とした、書籍の制作がスタート

 2020年11月27日付日本経済新聞朝刊に「NIKKEI UNSTEREOTYPE ACTION #3」として『#駄言辞典』に関する広告が掲載されたことを皮切りに、書籍制作のプロジェクトが本格的に稼働しました。絶版を目指して『#駄言辞典』を出版する背景には、日本社会の多様性を阻む壁となっているステレオタイプを払拭し、すべての人が自分らしく生きられる世の中にしたいという思いが込められています。

2020年11月27日付の日本経済新聞朝刊に掲載された広告記事
2020年11月27日付の日本経済新聞朝刊に掲載された広告記事

 主にジェンダーにまつわるアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)による「駄言」は私たちの身の回りにたくさんあります。このような「実際に聞いた、言われた、あるいは言ってしまった」駄言をツイッターやウェブ上の投稿フォームで募集したところ、約1200件もの実例が瞬く間に集まりました。本書では、そのうち400を超える駄言を6つのカテゴリ(下図を参照)に分けて紹介し、分析しています。後半では、「駄言がなぜ生まれるか」をテーマに、著名人6人(スプツニ子!さん、出口治明さん、及川美紀さん、杉山文野さん、野田聖子さん、青野慶久さん)にインタビューした内容を掲載しています。

【6つのカテゴリ】

・女性らしさ
・キャリア・仕事能力
・生活能力・家事
・子育て
・恋愛・結婚
・男性らしさ

 さて、ここでいう「駄言」の定義は、以下の通りです。

【駄言/だげん】とは?

「女はビジネスに向かない」のような思い込みによる発言。特に性別に基づくものが多い。相手の能力や個性を考えないステレオタイプな発言だが、言った当人には悪気がないことも多い。

【書籍情報】
ジェンダーにまつわる
アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)による
1200もの「駄言」が教えてくれたものとは?


早く絶版になってほしい
『#駄言辞典』

編集:日経xwoman
発行:日経BP
定価:1540円(10%税込)


【目次】
・駄言とは?
・まえがき
・第1章…実際にあった「駄言」リスト
 女性らしさ/キャリア・仕事能力
 生活能力・家事/子育て
 恋愛・結婚/男性らしさ
・第2章…なぜ「駄言」が生まれるか
 スプツニ子!/出口治明/及川美紀
 杉山文野/野田聖子/青野慶久
・第3章…「駄言」にどう立ち向かえばいいのか
・あとがき