日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト始動を記念して、2020年5月15日にリモートで開催された日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト「ジェンダーギャップ会議~ジェンダー平等は企業の経営戦略だ~」。「ジェンダーギャップ121位の国からの脱却」と題した本セミナー開催中の合計アクセス数は1万を超え、リアルタイムで300もの質問や意見が寄せられました。

このリポート記事では、本イベントの内容を紹介します。パネリストは、UN Women(国連女性機関)日本事務所長 石川雅恵(いしかわ かえ)さん、外務省 総合外交政策局 女性参画推進室長 松田友紀子さん、日本経済新聞社 編集委員 石塚由紀夫。進行を日経xwoman総編集長 羽生祥子が務めました。

(1)日本のジェンダー格差が大きいのは経済と政治分野
(2)ジェンダー平等はSDGsのすべての項目のベースにある
(3)「女性活躍で企業はもうかるか?」という質問にズバリ回答 ←今回はココ

男性も参加しやすい、女性活躍のイベントとは

外務省 総合外交政策局 女性参画推進室長 松田友紀子さん

羽生(以後、――) では、松田さんに伺います。外務省が行っているジェンダー格差を解消するための取り組みについて教えてください。

松田さん(以後、松田) 2014年から毎年、日本政府主催で、世界各国からいろいろな方にご参加いただき、さまざまな切り口からジェンダー平等と女性のエンパワーメントについて議論するという取り組み「WAW!(World Assembly for Women)」を開催しています。内閣府 男女共同参画局長 池永肇恵さんやUN Women日本事務所長 石川雅恵さんはじめ、さまざまな有識者の方々からアドバイスをいただきながらプログラムを作っています。

―― 海外では女性活躍に関し、男性もイニシアチブを取っていろいろな実績を上げているのですよね。

松田 第6回となる2020年開催のWAW!では、「WAW!with MEN~男性と一緒に作るWAW! 固定観念から自由になろう~」という全体テーマを掲げていました。女性の活躍をテーマに掲げると、どうしても参加者が女性ばかりになってしまう側面が大きかったので、もっと男性の方にも参加してほしいという気持ちでこれをテーマに定めました。

 「HeForShe」は、「女性活躍推進のためには男性のリーダーシップが必要」と2014年に国連事務総長が始めたもので、男性こそが女性活躍を後押ししていくべきだというムーブメントです。日本社会でも、もっと多くの男性の「HeForSheチャンピオン」に誕生してもらい、職場でも女性の活躍を推進していく、あるいは、男性も遠慮せずに育児休業を取れるような職場を増やしていく。そのような動きが日本にもっと浸透していけばよいなと思っています。

―― 国内外には「30%クラブ」という動きもありますね。

松田 30%クラブは2010年に英国の女性が始めたキャンペーンで、役員レベル以上の女性割合を30%以上にすることを普及させるための活動です。