ジェンダーに限らず個人を尊重する組織風土

南浦 アクセンチュアのダイバーシティ推進の概要について教えてください。

アクセンチュア常務執行役員 堀江章子さん(以下、堀江) 弊社ではグローバルでインクルージョン&ダイバーシティ(I&D)を経営戦略に掲げています。I&Dを実現するため、コミットしやすい体制づくりには腐心しました。各組織の人材評価や意思決定に関わる方をI&Dスポンサーとして配置し、各部門長と一緒に組織ごとの課題に対応できるような体制をとっています。「ジェンダー」、「障がいのある方」、「クロスカルチャー」、「LGBTQ Pride」の4つの領域に対して興味関心のある社員が集まってコミッティーをつくり、解決すべき課題は何かを議論してボトムアップで取り組んでいます。まずはこの4つで成果を出すのが目標ですが、今後はメンタルヘルス領域にも取り組んでいきたいですね。

アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ日本統括の堀江章子さん
アクセンチュアのインクルージョン&ダイバーシティ日本統括の堀江章子さん

南浦 もともと、そうした企業カルチャーがあったのでしょうか。

堀江 アクセンチュアは行動規範の1つに「Respect for the Individual(個人の尊重)」があります。性別、文化や宗教、障がいなどを尊重し、それによって仕事やパフォーマンスの制約にならないように、さまざまな取り組みを行っています。

 例えば、ジェンダーでは、国際女性デーに合わせたイベントなどグローバルでの活動もあれば、ワーキングペアレンツ向けのさまざまな施策、女性のステップアップのサポートなども。他にも、アンコンシャス・バイアス・トレーニングなどがあります。どの領域のどんな立場の人も、最大限のパフォーマンスを出せる状況を目指しています。

南浦 では、このあと具体的な取り組みについて詳しく伺っていきます。

文/加納美紀 構成/岩井愛佳(日経WOMAN編集)