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日経WEPコンソーシアム・インタビュー

女性が活躍する会社、1位の資生堂が語る育成の舞台裏

Terraceで話題!

キーワードは「自分らしいリーダー」

佐藤 あらためて鈴木さん、資生堂の取り組みの柱について教えてください。

鈴木 資生堂は世界中に価値を提供していて、各地域の責任者、リージョナルヘッドクオーター(地域本社)のCEOの下で、多様なバックグラウンドを持つ人たちが協力し合って経営を推し進めています。顧客もダイバース(多様)なので、経営陣もダイバーシティを持ってさまざまな角度から価値をつくり、インクルーシブなカルチャーをけん引していくのが重要です。現在はこうした方針が、ダイレクトに人材戦略に生かされています。

 重要な柱は、1.個の能力、2.ダイバーシティ&インクルージョン、3.企業文化の3つ。個人の多様な能力が十分生かされ、互いに協力してさらに価値を生んでいくために、しっかりしたビジョンを持って人材戦略を推進していきます。

「リーダーにはいろいろなスタイルがあっていいし、何より大事なのはあなたらしくいること」(資生堂 代表取締役 常務 鈴木ゆかりさん)
「リーダーにはいろいろなスタイルがあっていいし、何より大事なのはあなたらしくいること」(資生堂 代表取締役 常務 鈴木ゆかりさん)

鈴木 今回1位を受賞するきっかけになった取り組みの1つが女性リーダー育成塾「NEXT LEADERSHIP SESSION for WOMEN」(NLW)です。将来を担う女性管理職のポテンシャルを花開かせるために2017年に始まり、社長の魚谷が塾長を務めています。最初は管理職から部門長を目指すクラスが対象でしたが、今はもう少し前段階の社員やもっと上を目指す人にもターゲットを広げています。参加者から「なぜ、わざわざ女性だけを集めるのか」という質問も多かったですが、この5年で受講者の4割が昇進し、大きな手応えを感じています。私の部下も受講後に“イチ担当者”から部門長にまで成長して力を発揮しており、成功した施策と言えます。

藤川 属性に注目する企業が多いなかで、資生堂は一歩進んで多様なリーダーの育成を強化しているのが印象的です。

鈴木 女性社員にとってリーダーは、「カリスマ的で、皆をグイグイ引っ張っていく、えらい人」というステレオタイプなイメージが強かった。そのため、「私はそういうタイプではないし、なりたくない」と尻込みしている人が多いと感じます。そこでNLWでは「リーダーにはいろいろなスタイルがあっていいし、何より大事なのはあなたらしくいること」というメッセージを伝えています。その言葉を聞いたとたんに心のバリアが外れ、リーダーシップが開花する姿を実際に何度も目の当たりにして感動しました。

佐藤 女性だけを集めることに、大きな意味があったということですね。

鈴木 まず、女性が持つメンタルバリアに共通点があると分かったことが意味深かったですね。また、仕事以外の話を、胸襟を開いて話すことは少ないので、同じステージにいる人、ふだん話したことのない他部署の人と集まることでインスパイアされることも多いようです。横のつながりが生まれ、研修後も情報交換していると聞くので、ネットワーク構築にもつながりました。


 後編に続きます。

文/加納美紀 構成/岩井愛佳(日経WOMAN編集)

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