“一丁目一番地”の女性活躍推進に再度取り組む

―― 2006年に「女性役員比率20%」の宣言というのはかなり早いですね。

藤本 そうですね、世の中では比較的早い取り組みでした。2012年に発足したプロジェクトの活動も進み、2015年1月には、当社グループの女性役員比率・管理職比率が業界平均を大きく上回っていたこと、女性・男性・管理職それぞれの意識改革に熱心に取り組んでいることなどの理由により、第1回「女性が輝く先進企業表彰」の内閣総理大臣表彰を受賞しました。

 また同じ2015年に、日経WOMANの「女性が活躍する会社BEST100」総合ランキングで2位になりました。当社グループの女性活躍推進が一気に進んだ頃ですね。

―― 現在、女性活躍推進でどのような目標を立てていますか。

藤本 女性管理職比率(課長級・係長級)は2023年2月末までに30%、女性執行役員比率は2026年2月末までに30%を目標にしています。

 2017年度の女性管理職比率(課長級)は23.0%、係長級は30.2%、女性執行役員比率は13.3%でした。それから5年たち、課長級は22年2月末で23.3%、係長級は30.4%、女性執行役員比率は14.4%です。

セブン&アイグループにおける女性管理職比率※1の推移<br>※1 グループ8社の合計(セブン&アイ・ホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、そごう・西武、赤ちゃん本舗、セブン&アイ・フードシステムズ、セブン銀行)<br>※2 役員は毎年5月末現在の数値、6社合計(セブン&アイ・ホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨーク、そごう・西武)<br>※3 取締役を兼務する執行役員は除く<br>※4 役員は取締役・監査役・執行役員(取締役を兼務する執行役員は除く)の合計
セブン&アイグループにおける女性管理職比率※1の推移
※1 グループ8社の合計(セブン&アイ・ホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、そごう・西武、赤ちゃん本舗、セブン&アイ・フードシステムズ、セブン銀行)
※2 役員は毎年5月末現在の数値、6社合計(セブン&アイ・ホールディングス、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂、ヨークベニマル、ヨーク、そごう・西武)
※3 取締役を兼務する執行役員は除く
※4 役員は取締役・監査役・執行役員(取締役を兼務する執行役員は除く)の合計

 なぜ課長や執行役員の女性比率が大きく伸びないかというと、これは候補となる母集団がなかなか増えていかないからと考えています。育成を進め、候補となる女性の母集団を増やすことが喫緊の課題です。

 D&I推進では、女性活躍のみならず、男性の家事・育児参画、介護離職者ゼロ、ノーマライゼーションの推進、LGBTに関する理解促進に取り組んできました。しかし、やはり“一丁目一番地”の女性活躍推進にもう一度戻ろうということで、昨年(2021年)から改めて力を入れています。

 2020年には、当社グループの人財育成・組織開発を強化するために、セブン&アイ・ホールディングスの人事企画本部に、人財共育部を設置しました。会社と社員が共に成長していく、そういう思いを込めています。人財共育部とダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクト(「ダイバーシティ推進プロジェクト」を2018年に改称)が連携して、組織開発やD&Iの取り組みを進めています。

 先ほど、課長や執行役員の女性比率が大きく伸びていないとお話ししましたが、そうは言っても女性活躍推進の意識はとても高まってきており、能力があれば女性を積極的に登用しています。今は一人ひとりの能力が問われる時代です。男性、女性などの属性に関係なく、成長意欲さえあれば自分の描く将来を必ず実現できる、と思っています。

「“一丁目一番地”の女性活躍推進にもう一度戻ろうということで、昨年から改めて力を入れています」
「“一丁目一番地”の女性活躍推進にもう一度戻ろうということで、昨年から改めて力を入れています」