――「2020年末時点で指導的立場に占める女性社員の割合を30%以上に」という目標を1年前倒しで達成されました。成功のポイントは何だと思われますか。

木島 経営トップが本気でコミットしたことが大きいと思います。社長自ら、社員や管理職が集まる場で女性活躍推進を強化するメッセージを積極的に発信しましたし、ダイバーシティ推進委員会の委員長も社長が務めています。

 社長は管理職対象の研修会場にも足を運び、皆がグループワークをしているテーブルの間を歩き回るんです。管理職たちは「経営トップが本気で取り組んでいる」と感じとり、真剣に向き合う

 やはりトップが自ら行動し、本気度を見せることが大切ですね。

ダイバーシティ推進は「みんなでやる」

――ここまで女性活躍推進についてお聞きしてきましたが、「ダイバーシティ推進」の取り組みについてもお聞かせください。

木島 女性活躍推進はダイバーシティ推進の第一歩、「最初の取り組み」の位置付けです。保険会社としてお客様の多様なニーズにお応えする商品・サービスを提供していくためにも、多様な人財が活躍できる土壌をつくらなければなりません。

 2015年から働き方改革「アフラック Work SMART」も進め、所定外労働時間削減、有休取得率アップを実現しています。2018年からは男性の育児参加にも力を入れ始めました。8カ月という長期の育児休職を取った営業社員もいますよ

 新型コロナウイルス感染症問題が発生する以前から、「時間と場所にとらわれない働き方」を推進し在宅勤務も導入していました。それは、育児や介護をしている人だけでなく、「みんなの制度」としてです。一部の人が在宅勤務することで、周囲の人が迷惑と感じる……なんて空気になってはいけない。だから「みんなで使おう」と。そうしてやってきましたから、新型コロナウイルス感染拡大防止策として在宅勤務に移行したときも、驚くほどスムーズでした。

 自分の生活に合わせた時間で働けるようになって余裕が生まれた分、セミナーや勉強会に参加するなど、自己啓発の時間を持てるようになった人も。それも、取り組みの成果だと思います。

 今後も、出社と在宅を組み合わせて働くスタイルは「ニューノーマル」として定着していくでしょう。会社としては、在宅勤務をよりよい状態で行えるように、定期的にアンケート調査をして、不便な部分を解消できるように動いています。

 当社は今後も多様な社員が互いの価値観を尊重し合い、いきいきと働けるように、取り組みを進化させていきます。

文/青木典子 写真/木村輝

木島葉子
アフラック生命保険 取締役専務執行役員
木島葉子 1986年実践女子大学家政学部卒業、アフラック生命保険入社。2006年契約管理企画部長、07年コンタクトセンターサービス部長などを経て12年執行役員。15~16年にコンプライアンス・オフィサーを経験。17年常務執行役員、18年取締役常務執行役員、20年に取締役専務執行役員に就任。

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