私はもともとクオータ制の推進論者

―― 議員や閣僚などの一定数を女性に割り当てるクオータ制については、どうお考えですか?

野田 私はもともと、クオータ制の推進論者です。しかし、女性の議員候補者はいるのですが、自民党最大のジレンマは現在、おかげさまで議席をたくさん持っているため空きがないこと。空席の選挙区があれば、そこに女性議員を割り当てられますが、現状でクオータ制を導入して、女性議員の議席を割り当てると、現職の男性議員の権利(議席)をはく奪することになってしまいます。

―― 女性の議員候補者は、たくさんいるとは思えませんが。

野田 多くはありませんね。「女性大臣が少ない」と嘆いている女性こそ、選挙に出てよって、いつも思います。候補者が少ない理由の一つには、女性特有の自己肯定感の低さがあります。もう一つは、女性に対する世間の過小評価、スカートをはいているだけで7掛け、みたいなイメージが邪魔をしていると思います。

 とはいえ、私が衆院議員になった27年前は自民党の衆院議員では女性が1人だったから、マイノリティーどころか「珍獣」扱いでした。その後、田中真紀子さんが入ってきて、「天然記念物」扱いになりました。女性議員数が2桁まで増えた現在は「絶滅危惧種」くらいにはなっている。そして今ようやくインキュベートされてきたから、うまくメンテナンスしていけば、増やしていけるのではないかなと思います。

「女性の候補者が少ない理由は、自己肯定感の低さと世間の過小評価です」

―― 具体的にどうすれば、さらに女性議員を増やせますか?

野田 政治には、特殊な専門技術はいりません。必要なのは、有権者に支持されて、選挙に勝ち抜くスキルだけ。お金や学歴、容姿といった条件ではなく、有権者との信頼関係に尽きます。私は東大も出てなくて、キャスターの経験もないのに、生き残れました。それは、決してうそをつかない、等身大の姿を見せるなど、人として当たり前のことをやってきたからです。そんな女性候補者を増やせれば、議員は増えます。