2021年9月17日に行われた、日経ウーマンエンパワーメントプロジェクト「ジェンダーギャップ会議」の様子をお伝えします。パネルディスカッション「本気の多様性確保に向けて、グローバル先進企業の挑戦」のパネリストには、日興アセットマネジメント常務執行役員・ステファニー・ドゥルーズさん、日本コカ・コーラ ジャパン&コリアオペレーティングユニット 人事本部長・パトリック・ジョーダンさん、日本経済新聞社編集委員・石塚由紀夫を迎え、日経xwoman編集委員・羽生祥子がコーディネーターを務めました。

(上)コカ・コーラ&日興アセットマネジメントの女性活躍推進 ←今回はここ
(下)取締役に女性を入れるだけでは会社は何も変わらない

日本コカ・コーラ 200以上の国と地域で製品を提供

右から日本経済新聞社編集委員・石塚由紀夫、日本コカ・コーラ ジャパン&コリアオペレーティングユニット 人事本部長・パトリック・ジョーダンさん、日興アセットマネジメント常務執行役員・ステファニー・ドゥルーズさん、日経xwoman編集委員・羽生祥子
右から日本経済新聞社編集委員・石塚由紀夫、日本コカ・コーラ ジャパン&コリアオペレーティングユニット 人事本部長・パトリック・ジョーダンさん、日興アセットマネジメント常務執行役員・ステファニー・ドゥルーズさん、日経xwoman編集委員・羽生祥子

日経xwoman編集委員 羽生祥子(以後、羽生) 今回の自民党の総裁選では立候補者4人のうち2人が女性となりました。少なくとも立候補者の50%は女性になり、いよいよ日本の政治の世界でもジェンダー平等やダイバーシティが少し動き出しているように感じます。ここからの時間は「グローバル先進企業の挑戦」と題し、先進企業の多様性に関する取り組みについて伺います。

 早速、日本コカ・コーラのダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の取り組みについて、パトリックさんにお話を伺います。

日本コカ・コーラ ジャパン&コリアオペレーティングユニット 人事本部長 パトリック・ジョーダンさん(以後、パトリック) 私自身、多様性に富んだキャリアを歩んできたので、そこからお話しします。私の出身地はアイルランドです。大学を卒業して、最初に就職したのは銀行でした。その後、オーストラリアに移り、営業職に就きました。徐々に人事業務に興味を持つようになりました。社員の処遇や報酬に関して、人は心理学的にどのような考えを持つのかといったことに興味を持ち、人事の職に就きました。4年前、コカ・コーラに転職し、2年前から日本で働いています。

 コカ・コーラは135年の歴史を持つ企業です。日本での創業は1957年で、現在、200以上の国と地域に製品を提供しています。つまり、世界中の女性や男性、LGBTQ、障がい者など、ありとあらゆる人たちに対して製品を提供しています。コカ・コーラ社員はすべて、多様性の重要性を深く理解しています。

2025年までに女性管理職比率を50%に

パトリック 私たちの使命は「世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと」です。「多様性の尊重(D&I)」はコカ・コーラにとってのDNAであり、中核をなすものです。1934年に、大企業で初めて取締役に女性を登用したのも当社です。米国では真っ先に「雇用差別禁止法」に対して賛同することを公表しました。

 日本においても同様に多様性の尊重を重視しており、サステナビリティーに関する戦略も設けています。この戦略には「多様性の尊重」「地域社会」「資源」という3つの大きな柱があります。「多様性の尊重」に関する優先事項は「ジェンダー」「年齢/世代」、重点事項は「障がい者支援」「LGBTQ」です。戦略的な目標としては、2025年までに女性管理職の比率を50%(※)にしたいと考えています。また「男性の育児休業・休暇取得率100%(※)」「30代の管理職比率15%(※)」「年次有給休暇の取得率80%(※)」という目標を掲げています(※日本コカ・コーラ単体)。

「2025年までに女性管理職の比率を50%にしたい」と目標を語るパトリックさん
「2025年までに女性管理職の比率を50%にしたい」と目標を語るパトリックさん