ジェンダー指数が低い日本は、投資される価値がない

―― SDGsの17の目標のうち、5番目に「ジェンダー平等を実現しよう」があります。ジェンダー平等という土台があってこそ、他の16項目が達成できるはずです。

野田 その通りです。日本のジェンダー指数が低いことは、投資家からすると将来投資する価値がない国という意味です。子孫が増えないし、多様なポテンシャルを生かせない国とレッテルを貼られてしまいます。

 これまで経済は、放っておいても伸びてきました。消費者がいて、労働者がいて納税者がいて人が増えれば、経済は活性化します。しかし今は、人口減少が急速に進み、消費量が落ちているわけですから、土台を変えないといけません。過小評価されている女性の経済力や政治力は未開拓なので、今こそダイナミックに改革していきたいですね。

―― 野田さんなら、どのように改革しますか。

野田 クオータ制導入というショック療法も「あり」ですが、やはりこれからの日本を考えたら、基礎体力が大事でしょう。政治の世界なら、地方の選挙区で女性議員がちゃんと育つこと。私は岐阜県議会議員を3年やりましたが、身近な政治として岐阜の有権者と関わってきました。その後、衆院選で落ちたときも選挙区を歩き回って人間関係を築いていきました。

これから伸びしろがあるのは「女性」

―― 以前、岐阜の商工会議所で講演をさせていただいたとき、「うちの野田が大変お世話になっております」と地元の方にあいさつされましたよ(笑)。地域と一体感があるなぁと、印象的でした。

野田 地元の皆さんとの原点は私が25歳の時。その頃から支援してくださっている人たちは、呼び方が「聖子ちゃん」。地元の皆さんは「自分たちは家族だから」っていうところがあって、ありがたいですよね。

 私は地元でもずっと、これから伸びしろがあるのは「女性」と言ってきましたが、今になって「聖子が言っていたことは正しかった」と、みんな言ってくれるようになりました。不妊治療の話は20年間取り組んできましたから。当初は誰も相手にしてくれなくて、厚生労働省にかけあってもけんもほろろに突っ返されました。でも、菅義偉総理が9月に就任して、不妊治療をめぐる助成の大幅な増額が実現しました。総理大臣の力はすごいなって改めて思いましたね。菅さんはフェミニストで、出産育児一時金制度にも関わってきたんですよ。

「私はずっと、これから伸びしろがあるのは『女性』と言ってきました」