「恋愛や家庭内におけるジェンダーギャップは、カップル同士の問題にとどまらず、互いの仕事や勤務先にも影響を及ぼす」と指摘する、arca(東京・渋谷) CEO/クリエイティブディレクターの辻愛沙子さん。2022年9月16日に開催された日経SDGsフェス「ジェンダーギャップ会議」では、辻さんをゲストに迎え、「パートナーシップと家庭内のジェンダーギャップ」をテーマに話を伺いました。聞き手は日経xwoman客員研究員の羽生祥子が務めました。

恋愛における性別役割分担、「特に気にしない」が58%

写真右がarca CEO/クリエイティブディレクター 辻愛沙子さん、左が日経xwoman客員研究員 羽生祥子
写真右がarca CEO/クリエイティブディレクター 辻愛沙子さん、左が日経xwoman客員研究員 羽生祥子

日経xwoman客員研究員 羽生祥子(以下、羽生) 本日は、20代でオピニオンリーダーとして活躍する辻さんに、「パートナーシップと家庭内のジェンダーギャップ」をテーマにお話しいただきます。

 今朝(2022年9月16日付)の日経新聞朝刊に、日経ウーマンエンパワーメントプロジェクトの一環として、皆さんが日ごろ感じているジェンダーギャップにまつわる違和感について意見をまとめた「NIKKEI違和刊」という全面広告が掲載されました。辻さんも、事前にジェンダーギャップに関するアンケートを取ってくださったそうですね。

arca CEO/クリエイティブディレクター 辻愛沙子さん(以下、辻) 「恋愛・パートナーシップ」について、Twitterでアンケートを取り、1問目は1000票以上、2問目は665票の回答を得ました。

 1問目の「恋愛・パートナーシップにおいて、『男らしさ、女らしさ』など性別役割分担の価値観を重視しますか?」という問いでは、「特に気にしない」が58%、「ジェンダー規範に抗(あらが)いたい」が28%、逆に、「重視する」人は14%という結果になりました。

辻さんの登壇資料から引用。「恋愛・パートナーシップにおいて、『男らしさ、女らしさ』など性別役割分担の価値観を重視しますか?」という問いでは、「特に気にしない」が58%を占めた
辻さんの登壇資料から引用。「恋愛・パートナーシップにおいて、『男らしさ、女らしさ』など性別役割分担の価値観を重視しますか?」という問いでは、「特に気にしない」が58%を占めた

羽生 予想と比べていかがでしたか?

 政治や経済、職業選択や、家事育児などの領域をはじめ、社会にはまだまだジェンダーギャップや性別役割分担の価値観があちこちに根を張っているように思います。一方で、私たちの世代では、パートナーとの間で性別役割分担の価値観を重視しない人たちが多いのだなと改めて感じました。

 また、2問目の「恋愛/パートナーシップで、ジェンダーギャップによる悩みや葛藤を感じたことがありますか?」という質問では56%が「はい」と答えています。具体的なエピソードを聞いたところ、「商業施設の男性トイレにオムツ替えシートがなくて困っている」という男性からの意見もありました。

次回 日経SDGsフェス ジェンダーギャップ会議
12月9日(金)午前9時45分~開催

「女性リーダー育成を止めない、ダイバーシティ経営の本気」