メンバーになるための「4つの条件」

―― 30%クラブ・ジャパンには、魚谷雅彦さん(資生堂 代表取締役 執行役員社長 兼 CEO)、西井孝明さん(味の素 代表取締役 取締役社長 兼 CEO)、日比野隆司さん(大和証券グループ本社会長 兼 執行役)をはじめとした、そうそうたる顔ぶれが集まっています。

只松 立ち上げ当初は、影響力の大きい組織で、比較的ダイバーシティへの取り組みが進んでいる業界に絞って、勧誘を進めていました。業界の中のトップ企業にお声掛けをするようにしていました。今はフェーズが変わり、そのようなアプローチを取っていませんが、ジェンダー平等の実現に強くコミットしていただける企業のトップのみを受け入れています。

 30%クラブ・ジャパンのメンバーになれるのは、大手上場企業(常時301名以上の従業員を持つ上場企業)の社長、会長、取締役会議長、もしくは同等のポジションの方に加えて、金融機関(特に機関投資家)、政府、プロフェショナルファーム(コンサルティングファーム、弁護士事務所など)、PR会社、エグゼクティブサーチファーム、大学のトップです。

 企業トップが組織の多様性促進に向け、コミットし、その活動を主体的にリードすることで、スピード感を持った変革が可能になります。そのため、会員は社長、会長といった重要な意思決定ができる方に絞っています。30%クラブの成功要因の一つは、企業トップのコミットメントと主体的な関与です。

 メンバーになるには「4つの条件」があります。

 最も重要なのは、組織の重要な意思決定機関、例えば取締役会や執行役員の会議においての女性の役員の割合を設定し、達成までの期限を明確に設けるというものです。その実現を我々がモニタリングするといったことはありませんし、必ずしも30%台以上を目指す必要はありませんが、現状を見据えてチャレンジングなところに目標値を定めていただきます。

 2つ目は、組織内のダイバーシティの活動目標達成に向けて、トップご本人に主体的に動いていただく。3つ目は「多様性は人権的な視点だけでなく、会社の成長に重要である」というメッセージを発信する。4つ目は、30%クラブの趣旨にご賛同いただけるなら、できれば外部の方々にも勧誘を進めてください、というものです。

―― 具体的にどのような活動を行っているのでしょうか。

只松 TOPIX(東証株価指数)100とTOPIX400のメンバーからなる「TOPIX社長会」、機関投資家からなる「インベスター・グループ」、メディア関連の取り組みを実践している「メディア・グループ」の3つのサブグループがあり、それぞれが施策を検討し実行しています。