世界4大監査法人「BIG4」の1つと称されるプロフェッショナルサービスファーム「PwC」は、世界152カ国に広がるネットワークを有しています。10社以上のファームからなるPwC Japanグループでは、監査やコンサルティングなど多様な分野のプロフェッショナルが効率的かつ効果的に連携することで、総合的なサービスを提供しています。今回は「PwCあらた有限責任監査法人」「PwCコンサルティング合同会社」「PwCアドバイザリー合同会社」「PwC税理士法人」で活躍する4人の女性が、入社前後の印象や研修、キャリアステップや出産後の働き方などについて、本音で語り合いました。
社会的意義、社風、グローバルな仕事……。入社動機は実に多彩

── まずは、入社の経緯や現在の仕事について教えてください。
飛田知里さん(以下、飛田) 私はグローバル半導体企業などで会計の仕事に携わり、途中カナダに留学してMBAを取得しました。PwC税理士法人への転職は、名古屋在住の夫との結婚がきっかけです。英語力と会計の知識が生かせて名古屋で働ける会社を探す中で、採用面接で会った方の雰囲気がよく、仕事も魅力的だったことが入社の決め手になりました。その後、夫の転勤に伴って東京に異動し、現在は国外関連者間取引に関する税務当局用文書の作成や、税務調査対応、事前確認申出等のサポートを担当しています。
王文嘉さん(以下、王) 会社の雰囲気って大事ですよね。私も面接の時に社内を見学させてもらい、オープンに議論している様子や自由な空気、皆さんの気さくな人柄に惹かれて入社しました。私は経営大学院の中国支部立ち上げなどを経験し、日本の大学院で学んでからPwCコンサルティング合同会社に入社して4年目になります。今の仕事は“人間”中心のアプローチで複雑な課題を解決するデザイン・コンサルテーション。効率重視の海外のサービスをそのまま日本に取り入れるのではなく、日本人の嗜好やライフスタイルに合わせてデザインしなおす提案などを行っています。
牧洋子さん(以下、牧) 私がPwCアドバイザリー合同会社に転職したのは2年前。子どもが3歳になったタイミングです。新卒で入社した商社に約10年勤め、投融資案件や経営計画の策定などに携わっていました。子どもが小学校に上がると下校が早くなるなど「小1の壁」に突き当たると聞いたので、その前に新たなチャレンジをしたいと思ったんです。同時に、子どもと過ごす時間を削って働くのだから、ワクワク感があり、かつ社会的に意義のある仕事がしたいという気持ちも強くなりました。その希望がかなって、今は経営戦略を実現するための組織再編やESGなどの新たな経営課題にかかわるアドバイザリー業務を担当しています。
木村恵子さん(以下、木村) 私は皆さんとは逆で、出産を機に自分の意志で現場と少し距離を置くことにしました。公認会計士の資格を取得し、新卒であらた監査法人(現・PwCあらた有限責任監査法人)に入社して監査に携わっていましたが、2019年に第二子を出産した後に現場から離れて監査のデジタル化を推進する部署に異動しました。第一子の育休復帰後、繁忙期に以前と同じ仕事量をこなすのはきついと感じ、しばらくは子どもとの時間を大事にしたいと考えたからです。現在は監査やアドバイザリー契約の体裁修正などのバックオフィス業務のほか、業務フローの効率化やオペレーションの改善などにも携わっています。