ジェンダーに基づいたステレオタイプ(固定観念)を打破し、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに貢献する広告を制作した企業を表彰する「日経ウーマンエンパワーメント広告賞」。複数の部門賞で構成され、今年は以下の企業が受賞した。(選考の詳細などは「第2回日経ウーマンエンパワーメント広告賞が決定」を参照)。
【UNSTEREOTYPE広告賞】
東海テレビ放送「ジェンダー不平等国で生きていく。」
【UNSTEREOTYPE広告賞 審査員特別賞】
味の素冷凍食品「冷凍餃子手間抜き論争」
【日経特別賞】
ツムラ「#OneMoreChoice プロジェクト」
東海テレビ放送「ジェンダー不平等国で生きていく。」
【UNSTEREOTYPE広告賞 審査員特別賞】
味の素冷凍食品「冷凍餃子手間抜き論争」
【日経特別賞】
ツムラ「#OneMoreChoice プロジェクト」
2021年12月10日には都内で表彰式と、受賞企業の担当者によるトークセッションが行われた。まず登壇したのは、UNSTEREOTYPE広告賞を受賞した2社の担当者と、審査員のUN Women(国連女性機関)日本事務所長の石川雅恵さん。モデレーターは、日本経済新聞社メディアビジネス広告コミュニケーションユニットプロデュース部の戸田かおりが務めた。

写真左から、モデレーターを務めた日本経済新聞社の戸田かおり、UNSTEREOTYPE広告賞を受賞した東海テレビ放送報道局 報道部 神谷美紀さん、UNSTEREOTYPE広告賞 審査員特別賞を受賞した味の素冷凍食品 マーケティング本部戦略コミュニケーション部長 石崎カロリーナ真喜さん、審査員を務めたUN Women日本事務所長の石川雅恵さん
「女性議員たったの5人」に驚いたのがきっかけ
日本経済新聞社 戸田かおり(以下、戸田) まずは東海テレビ放送さんに伺います。今回のCMシリーズに対する思いや、発信の意図を教えてください。
東海テレビ放送報道局 報道部 神谷美紀さん(以下、神谷) 普段は報道記者として働いています。報道ニュースのチームがCMを作るプロジェクトは10年前から始まったもので、今年はジェンダーをテーマに取り組みました。(CMシリーズの1本である)愛知県議会の様子は、私が直接取材をしたものです。100人以上の議員がいるのに、女性議員はたった5人しかいないことに驚き、取材を始めたのがきっかけでした。

UNSTEREOTYPE広告賞を受賞した東海テレビ放送の「ジェンダー不平等国で生きていく。」