目指す新しい社会像。まずは地方から実現していく
── お二人が身近に感じる地域の課題は何でしょう。また、地方から日本を変えていくためには何が必要だと思われますか。
竹内 私が注目するのは、介護保険制度における総合事業のあり方です。総合事業は、地域にあった自立支援サービスの提供を目的として創設されたものですが、実態は従来の訪問介護と変わらないのが現状。もっと地域ごと、地方ごとに特色のあるサービスを展開するべきだと思っています。そのためにも、地元では新しい総合事業の創出にチャレンジし、それを支える行政を目指すとともに、成功事例は全国に広げていきたい。それが私の考える、地方からの日本改革です。
土方 地方や国が抱える課題の1つは、投票率の低さにあります。私の住んでいる地域は特にそれが顕著で、結果として何も変わらないまま今に至っています。日本を改革していくには、まず地域の皆さんが政治を自分ごととして捉え、向き合っていかなければなりません。そうやって一人ひとりに呼びかけることで、小さな声を拾い集め、地域から地方へ、そして全国へと広めていきたいと考えています。
── 日本維新の会が目指す日本の未来とは?
藤田 私たちが実現したいのは、誰もが失敗を恐れず、前向きにチャレンジできる社会。今の日本はそれとは真逆と言わざるを得ません。30年にわたる経済停滞を背景に、人々や企業の活力は失われ、社会保障の持続可能性も危ぶまれる中、世の中全体に漠然とした不安が蔓延しています。これは明らかに政治の責任です。
日本維新の会は、閉塞感のある今の社会を変革し、国民や企業のチャレンジを後押しする政策を大阪から実現してきました。これは、全国に展開できる改革モデルだと自負しています。地域の声に耳を傾け、創意工夫で課題を解決し、新しい社会像をつくっていく。そんな改革精神あふれる仲間たちを応援していくことが、地方から日本を変える大きな布石になると確信しています。

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取材・文/森祥子 写真/那須亮太