投資を含めたマネープランが働く女性に必要なわけ

佐藤 22年は多くの物価が高騰し、日本もいよいよインフレ時代に入ったといわれています。このタイミングでマネーリテラシーを磨くときに、投資を経験することは必要だと思いますか。

馬渕 そうですね。インフレへの対策はおそらく投資しかありません。まだなかなか賃金は上がらないので、投資で少しずつカバーしながら、マネーリテラシーもブラッシュアップする必要があると思います。

佐藤 なるほど。働く女性が投資を始める場合、最初の一歩は?

馬渕 24年から新制度となるNISA、そしてiDeCo(個人型確定拠出年金)が始めやすいでしょう。もちろん、私も始めています。いずれも収入から可能な額で定期的な積み立て投資ができ、リスクも抑えられます。

佐藤 投資は、いろいろ勉強してから始めたいという人が多いようです。

馬渕 リスクの少ない、先ほどのような方法でまずはやってみると、理解も早いと思います。せめて、最近人気のポイント投資からでもトライしてみてはいかがでしょう。現金の代わりに、買い物でたまったポイントを使って投資ができるので、投資未経験の方や初心者の方にも、比較的ハードルは低く感じられるのではないかと思います。

佐藤 つみたてNISAに代表される「積み立て投資」のメリットを教えていただけますか。

馬渕 月々自動的に引き落とされるように設定しておけば、基本的には時間や手間を取られないことです。ちなみに、NISAで積み立てられるのは、プロが組んだ投資信託が中心で、その中でもリスクの低い商品だけが購入可能となっています。一方、特定の企業の株を自分自身で選ぶ株式投資には、やはり相当の勉強が必要だと思っておきましょう。