森喜朗氏の女性蔑視発言に端を発し、ジェンダー平等に対する議論が起こっています。そんな中、今年も3月8日に国際女性デーを迎えます。苦難を乗り越え、権利を勝ち取ってきた女性をたたえる日として、1975年に国連が制定しました。日経xwoman(クロスウーマン)では、20~50代の働く女性に向けて、これまで生き方や働き方について多くの記事を掲載してきました。国際女性デーを前に、読んでほしいお薦め記事を7人の日経xwomanアンバサダーが選びました。上下2本でお伝えします。

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◆「日本のすべての幼い女の子たち」のために

日本版#MeToo、なぜ「わきまえて」はダメなのか

 2021年は、女性の活躍が進む年になるのではないか……2020年11月、カマラ・ハリス氏が女性として初の副大統領に就任することが確実になった際の勝利演説を聞きながらそんなことを思っていました。

 「私が最初の女性の副大統領になるかもしれませんが、最後ではありません。すべての幼い女の子たち、今夜この場面を見て、分かったはずです。この国は可能性に満ちた国であると」

 それから僅か3カ月後、日本では東京五輪・パラリンピック組織委員会の森会長(当時)による発言がありました。

 多くの女性たちが「私たちがこれまで『わきまえて』きてしまったから、次の世代にこんな社会を残してしまった」と反省しました。なぜ傷つけられてきた側の人間が、自らを責めているのか、本当に悲しいことだと思います。

 しかし今回、私たちは「わきまえない」ことを選びました。初めて声を上げたのだと思います。これをきっかけに「2021年は社会の転換期だったね」と言えるように、今のムーブメントを形にしていきたいと思っています。カマラ・ハリス氏の言葉のように「日本のすべての幼い女の子たち」のために。

(大塚泰子 PwCコンサルティング合同会社ディレクター)