◆感情的にならず、今、何を考えるべきなのか
日本国内でさまざまな議論を巻き起こした森喜朗氏の女性蔑視ともとれる発言。それを受けて“署名活動”という形で女性たちの「No」という声を明確に主張した若きリーダー、福田和子さんのインタビュー記事です。
彼女がこの活動を始めたのは音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」がきっかけでした。しかし、一方で森発言をきっかけにした攻撃的な論争が “炎上”を招き、フェミニストのイメージが一部で誤った形で広まってしまったのも、同じ音声SNS上でのことでした。正しい主張も、画期的なSNSも、扱い方を一歩間違えばミスリードを招く両刃の剣。大切なのは考えること、議論することであって、自分と異なる考え方を持つ人を攻撃することではありません。
そんな中、彼女が署名活動によって求めたことは、非常に冷静かつ建設的なものでした。感情的にならず、今、何を考えるべきなのか。女性としてどのようなスタンスを取るべきなのか。そんなヒントをもらえると思います。
(周防美佳 antenna* キュレーター/編集ライター)