寒暖差が大きく、肌が揺らぎやすい春に試してみたいのがパイナップル。実は、肌の保湿力を高める独自成分が含まれていることから、ドールの「スウィーティオパイナップル」シリーズが機能性表示食品となるなど、今注目が高まっています。その機能や食べ方に至るまで、知られざるパイナップルの魅力に迫ります。

乾燥が気になる肌は、セラミド減少をケアして

肌トラブルが増加してしまう春にこそ、食生活で取り入れてみたいのが生パイナップル。パイナップル由来「グルコシルセラミド」という独自成分が、セラミド合成を促すとして注目を集めているのだ。

そもそも、肌のバリア機能を保つ「細胞間脂質」の主成分であるセラミドは、加齢やストレスで減少しがち。それにより、角質細胞同士を密着させて水分を抱え込むという本来の役割を果たせなくなると肌の乾燥が進み、外部刺激によるダメージを受けやすくなる。

☑ 肌のバリア機能をパイナップルでフォロー

肌の保湿力=バリア機能の低下を招いてしまうセラミドの減少。そこで補いたいのが、パイナップル由来グルコシルセラミドだ。この成分はセラミドの合成や、肌の保湿に関わる遺伝子群の発現量を上げ、肌の保湿力を高めるものと考えられている。

(図左)角質層にセラミドがしっかりと生成されている肌は、角質層がすき間なく細胞間脂質で満たされ、肌を様々な刺激から守る。(図右)セラミドが不足すると、肌の表面から水分が奪われ乾燥し、バリア機能の低下で刺激を受けやすくなってしまう。
(図左)角質層にセラミドがしっかりと生成されている肌は、角質層がすき間なく細胞間脂質で満たされ、肌を様々な刺激から守る。(図右)セラミドが不足すると、肌の表面から水分が奪われ乾燥し、バリア機能の低下で刺激を受けやすくなってしまう。

パイナップル習慣を取り入れることで、おいしくセラミドを補って肌のバリア機能を高めてみたい。1日80g(1/6~1/10個分カット)を目安に食べるのがおすすめだ。