世界経済フォーラムが調査した「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2021」、通称ジェンダーギャップ指数ランキングは、「経済」「教育」「健康・医療」「政治参加」という4つの分野で、ジェンダーに基づく格差をランキングしている。今年で15年目となった本調査では、対象国156カ国中、日本は120位だった。2020年の121位から1位だけ上がったが、G7諸国では最下位という結果が続き、ジェンダー不平等な国という印象をさらす形となった。リリース情報を基に世界各国の順位を速報する。(日経xwoman編集委員・羽生祥子)

 世界経済フォーラム(World Economic Forum=WEF)は、世界の状況を改善することを目的とした官民協力の国際組織だ。政治、ビジネス、社会的リーダーが参加し、世界各国の地域と産業に向けて、各種アジェンダを形成している。

 中でも15年間発表している「グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポート2021」、通称ジェンダーギャップ指数ランキングは、多様性や平等が世界中で求められている今、WEF調査の中でも最も注目される調査のひとつだ。

 2020年の日本の結果は121位と過去最低だった。女性活躍が推進されて久しい日本だが、今年の結果は156カ国中、120位。低いレベルに停滞したままとなったが、元首相の女性蔑視発言をはじめ、政治や企業の中での男女格差を考えれば残念ながら驚きもないといったところだろう。G7諸国と上位10カ国のランキングをまとめてみた。

日本120位、韓国、中国などアジア隣国と比べても遅れ

ジェンダーギャップ指数2021 <4つの分野における日本のスコアチャート>
ジェンダーギャップ指数2021 <4つの分野における日本のスコアチャート>
日本は昨年と同様、政治分野が低いスコアで147位。経済分野も117位と足を引っ張り、全体のランキング結果は120位となった。(出典/WEF)
<G7諸国とアジア近隣国などの順位とスコア>
11位 ドイツ  0.796
16位 フランス 0.784
23位 英国   0.775
24位 カナダ  0.772
30位 米国   0.763
63位 イタリア 0.721

101位 インドネシア  0.688
102位 韓国      0.687
107位 中国      0.682
120位 日本      0.656
133位 トルコ     0.638
140位 インド     0.625
147位 サウジアラビア 0.603
<上位10カ国の順位とスコア>
1位 アイスランド   0.892
2位 フィンランド   0.861
3位 ノルウェー    0.849
4位 ニュージーランド 0.840
5位 スウェーデン   0.823
6位 ナミビア     0.809
7位 ルワンダ     0.805
8位 リトアニア    0.804
9位 アイルランド   0.800
10位 スイス      0.798

 日本のスコアを細かく見てみると、教育分野で92位、健康・医療分野で65位。これらの分野も15年前に比べると下落しているが、より悪化しているのが政治分野と経済分野。特に政治参加については147位と、下から数えて10番目となり全体ランキングの足を引っ張った。

(詳報に続く)