UN Women(国連女性機関)日本事務所は、日本経済新聞社と日経BPが5月15日に開催したライブ配信イベント「日経 ウーマンエンパワーメントプロジェクト『ジェンダーギャップ会議』~ジェンダー平等は企業の経営戦略だ~」において、発起メンバーである日本アドバタイザ-ズ協会(JAA)と日本経済新聞社との協力のもと、「アンスレテオタイプアライアンス日本支部」を立ち上げたことを発表した。5月15日時点の参加企業は、アフラック生命保険、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、東京海上日動火災保険、ポーラ、損害保険ジャパンの5社。
同イベントで、UN Women日本事務所長の石川雅恵さんは、「広告とメディアが、ジェンダー平等と女性のエンパワーメント達成に対し主要な阻害となっているジェンダーのステレオタイプやアンコンシャスバイアス(無意識の偏見)に取り組むための画期的な力となることを信じています。2030年までに達成しなくてはいけないSDGs持続開発可能目標の期限まで時間がありません。多くのパートナーが創造的な精神と型破りな態度で参加してくださることを願います」と語った。

アンステレオタイプアライアンス(The Unstereotype Alliance)は、あらゆるメディアと広告のコンテンツにおいて「有害なジェンダーに基づく固定観念」を撤廃するための思考と行動のための国際的なアライアンス。女性をエンパワーし有害なマスキュリニティー(男らしさ)の撤廃に取り組むことで、ジェンダー平等な世界の実現に貢献することを目的とする。すでに、ブラジル、トルコ、南アフリカに支部が設置されている。
今後、勉強会やオンライン研修、アンステレオタイプグローバルメンバー企業との情報交換、そしてUN Women日本事務所とJAAが共催する「日経ウーマンエンパワーメント広告賞」への応募などを通して、メディアと広告のコンテンツから「有害なジェンダーに基づく固定観念」が撤廃されることを目指す。