世界で社会課題解決

――社外からの評価の理由は。さらに上げるためどう取り組みますか。

三浦 仁美さん
三浦 仁美さん

三浦さん 経営トップがコミットメントし、ESG経営戦略の下で本業を通じて社会課題の解決に取り組んでいる点が評価されたのだと思う。私が策定に関わった50年の環境長期ビジョン実現に向けても、ものづくりを通じた社会環境課題の解決が施策の柱である。当社は創業当初から社会課題の解決によって事業を成長させてきたが、ビジョンを表明することで、志を同じくするステークホルダーとの連携を促進し、成長にドライブをかける。

清水 涼子さん
清水 涼子さん

清水さん 入社間もない社員の抜てきや社内塾など、挑戦を後押しする仕組みが根付いていることを大変うれしく思う。積水化学はアグレッシブな会社。新規事業に次々と挑戦し、失敗を糧にさらに成長していく。事業の多様化・グローバル化への対応策として人材の多様化も進めている。女性にとってライフイベントとキャリアとの両立は永遠の課題だと思うが、この素晴らしい社風を後輩に引き継ぎ、さらに活躍の場を広げてほしい。

石倉 洋子さん
石倉 洋子さん

石倉さん 社外取締役の立場からみて、「積水化学はESG経営がビジネスそのもの」という企業だ。ESG経営やSDGs(持続可能な開発目標)を流行やファッションとしてやっている会社ではない。ただ、いい事業がたくさんあるものの外からは分かりにくいため、創業時からの企業姿勢や多様な従業員の活躍を今の時代にあったコミュニケーションの方法でもっとアピールし、社外に知っていただくべきだ。積水化学の「当たり前」は世の中にとっては「当たり前」ではない。例えばこういう地位になったら本当にやりたいことができるようになった、と皆さんの経験をもとに伝えたらいい。新しい形での社会課題解決は実際こうして進みつつある、と現場のストーリーをビビッドな言葉で伝えてはどうか。

「Global 100」「なでしこ銘柄」に選定
積水化学工業は、Global 100に4年連続で選定されている(6回目)。Global 100は世界の主要企業(2021年は8080社)の中から最も持続可能性の高い100社を選出したランキング。カナダのメディア・投資調査会社であるコーポレートナイツ社が、ESGの観点から、エネルギー生産性、環境配慮製品の収益、取締役の多様性など24項目から評価する。例年、世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で発表されるが、21年はオンライン会合で発表された。
一方、なでしこ銘柄には、通算4回選定されている。なでしこ銘柄は女性活躍推進に優れた上場企業を経済産業省と東京証券取引所が共同で12年度から毎年選定。行動計画や女性の管理職比率の開示、取締役の有無に加えて、自己資本利益率(ROE)も評価対象とする。20年度は上場企業約3600社のうち、45社を選んだ。業種ごとの枠は1、2社と狭き門だ。

■積水化学工業