最近、スーパーやコンビニなどの食品売場で、「大豆」から作られた商品が急増している。その背景には、地球環境問題という世界が取り組むべき大きな課題がある。そして、大豆を輸入に頼っている日本の「大豆ブーム」を中心的に支えているのが、安全・安心・サステナビリティに配慮した「アメリカ大豆」だ。

動物性たんぱく質から植物性への移行の動きだけでなく、小麦粉を大豆粉で代用するなど、健康面を意識した商品でもアイテムが広がっている日本の大豆ブーム(写真は「アメリカ産大豆」のほか、カナダ産などを原料とする商品も含んでいます)
動物性たんぱく質から植物性への移行の動きだけでなく、小麦粉を大豆粉で代用するなど、健康面を意識した商品でもアイテムが広がっている日本の大豆ブーム(写真は「アメリカ産大豆」のほか、カナダ産などを原料とする商品も含んでいます)

大手企業も続々参入。日本で進む「なんでも大豆化」

 「大豆ブーム」と言われて久しい日本だが、今や、肉の代わりの大豆ミートだけでなく、飲料やデザートなど「なんでも大豆化」といえる状況だ(上写真)。大手を含む食品メーカーが続々と大豆食品市場に参入している。

 世界の動きを見るとすでに数年前から、欧米を中心に大豆をはじめとする「プラントベースフード」(※1)が注目されている。

 「その背景には、気候変動と森林破壊という地球環境問題がある」と語るのは、サステナビリティに詳しいニューラルCEOの夫馬賢治さん。「欧米では年以上前からベジタリアンなど消費者の動きがあったが、ここ数年の動きの背景には、企業、つまり製品供給側の事情がある。企業にはこれまでと同じやり方では、環境負荷を減らしながら持続可能性を高めることはできないという強い危機感がある」。

 世界の人口増加を考えれば、ますますたんぱく質が必要になるが、たんぱく源の一つである家畜は、飼育に大量の水や餌が必要なうえ、家畜が排出する温室効果ガス問題もある。肉や乳製品に代えて大豆を使えば、環境負荷と持続性の両面から問題解決に寄与できる。「たんぱく質は動物性から植物性へ」。これが今、世界の企業共通の認識となり、「日本企業も事業を転換しつつある」(夫馬さん)わけだ。

※1:植物性由来の食品のこと