仕事と子育てに奮闘する親にとって、保育園・幼稚園は子育ての大事なパートナーです。大切な子どもを預けるところだからこそ、安全で質の高い保育が受けられる場所であってほしいと願うものです。今回フォーカスするのは、質の高いキッズケアを実現するための各園の業務効率化とICT(情報通信技術)の活用について。各種メディア等で活躍中の現役人気保育士・てぃ先生、そして金沢市の幼保連携型認定こども園・馬場幼稚園の先生とPTAの方にお話を聞き、解決のヒントを探ります。

みんなの安心と幸せにつながるICT化を

 子どもたちにとって、何より大切なのは安心で質の高い保育&幼児教育です。しかし、保育園や幼稚園では人材不足という問題を抱えています。まずはじめに、保育業界の現状と課題、業務効率化について、てぃ先生に聞きました。

<b>てぃ先生</b><br> SNS総フォロワー数110万人超の、関東の保育園に勤める人気保育士。テレビやラジオをはじめとしたメディアへの出演、著書も多数。全国での講演活動は年間50本以上。保育の現場のコンサルティングを行う「顧問保育士」の創設と就任など、保育士の活躍分野を広げる活動に積極的に取り組んでいる
てぃ先生
SNS総フォロワー数110万人超の、関東の保育園に勤める人気保育士。テレビやラジオをはじめとしたメディアへの出演、著書も多数。全国での講演活動は年間50本以上。保育の現場のコンサルティングを行う「顧問保育士」の創設と就任など、保育士の活躍分野を広げる活動に積極的に取り組んでいる

 「現場の人手不足に伴う業務負担増は、保育業界に広がる重要な課題です。私は、その最も有効な解決策の1つに、ICTを活用した業務効率化が必要だと考えていますが、まだまだ十分に浸透しているとはいえません。部分的なデジタル化は進められていますが、ICTによる業務の効率化や省力化につながっていないと感じています。

デジタルツールを導入するのがゴールではなく、上手く業務に活用していくことこそが大切です。そのために導入する段階で、そのツールを使うことで何が具体的にできるようになり、何が楽になるのか、どんなメリットが生まれるのかを、明確にしておく必要があります。

保育士にとって、質の高い保育を行う以上に大事なことはありません。子どもたちが毎日楽しく過ごせる園、保護者の方々が安心してお子さんを預けられる園にするにはある程度の余裕が不可欠です。保育士たち自身が時間の使い方を見直すと同時に、現代ならではの新しいサービス、ツール、総合的なICTについても積極的に取り組もうとする考え方がもっと浸透すべきだと思います。

人手不足が常態化するなか、現場のICT化については、園はもちろん、保護者も一緒になって、模索していけるといいなと思っています」