育児と仕事の両立。その過程で見えてきたキャリアアップの道標

<b>藤川雅子</b>(ふじかわ・まさこ)さん<br> 製造統括部 多摩工場<br> 品質管理課 マネージャー
藤川雅子(ふじかわ・まさこ)さん
製造統括部 多摩工場
品質管理課 マネージャー

 コカ・コーラ ボトラーズジャパンでは、子育てをしながら管理職に就く女性も増えつつあります。多摩工場の品質管理課でマネージャーを務める藤川雅子さんもその1人。工程管理や製品検査、品質管理精度の維持向上などを担当しています。

「すべてのお客様に安全で高品質な製品とサービスをお届けしたいという想いで、品質の確保と向上に取り組んでいます。お客様の多様化する嗜好にお応えするすべての製品を安心・安全にお届けするには、日々の現場改善、製造工程の最適化や効率化は欠かせません」

品質管理課は、製品に異常がないかを検査するだけでなく、水や砂糖などの原材料や資材、製造設備、周辺環境の衛生管理なども行っているそうです
品質管理課は、製品に異常がないかを検査するだけでなく、水や砂糖などの原材料や資材、製造設備、周辺環境の衛生管理なども行っているそうです

 現在、藤川さんのチームメンバーは13名。そのうち7名が女性です。しかし、彼女が入社した2003年当時、多摩工場の品質管理課では、女性の専門職はたった一人。それでも世界中で愛される「コカ・コーラ」の製造に携われる喜びは大きく、これまで毎日楽しく仕事を身につけてきたと言います。

 そんな藤川さんが、第一子を授かったのは入社2年目。産休・育休の制度はあったものの、部署では初の取得となります。そこで、上司や人事部と相談しながら今後の働き方を模索。「大学院で研究をしていた頃から、育児と仕事を両立させている研究者を多く見てきたので、自分が会社に入ってからも仕事を辞めるという選択肢はありませんでした。ただ、初めてのことなので、とにかくやれるところまでやろうという気持ちで、職場も私の思いに対応してくれました」

 最初の育休は3カ月程度で、職場復帰に必死だったそうですが、2004年に第二子を出産した時には心の余裕も生まれ、第一子の出産時より長く育休を取るなど、両立のために制度を活用。「半年ほどは時短勤務を活用しましたが、そのあとは半日休暇を使って、学校の保護者会やイベントにも参加するようにしました。今では女性に限らず、男性社員の間でも普通に見られる光景となっています」

 突発的な作業が少ないよう、工程計画をきちんと立て、判断精度やスピードを上げるために準備や勉強に励むなど、努力と工夫次第で両立は可能だと実感した藤川さん。その時の経験は、現在の時間管理術にも活かされています。

「製造現場は交代勤務のため、勤怠管理は重要な業務。スケジュールの共有を密にすることはもちろん、メンバーの休暇計画を予め決めてから業務予定を入れるようにしています。予定外の休みなどにも対応できるよう、業務が属人化しない仕組みづくりも心がけています」

「自己実現のためにキャリア形成をしている社員が増えたと実感でき、自分も刺激を受けています」と藤川さん
「自己実現のためにキャリア形成をしている社員が増えたと実感でき、自分も刺激を受けています」と藤川さん

 入社以来、ずっと多摩工場で働いてきた藤川さんが、今の役職に就いたのは2015年。「当社は、性別、年齢、社歴、役職など異なる立場から働き方に関する課題を話し合う活動を行うなどして、多様性に対応すべき、様々な体制や施策を整えています。私が働く工場においても、今は各部署に女性社員も増えて、それぞれに目指す働き方があり、制度や施策を活用して、一人ひとりが“自分のスタイル第一号”を実践しているわけです。そんなメンバーたちを応援するためにも、誰もが自分に合った働き方で能力を発揮できるチームづくりを目指しています」