2022年10月20日、「資生堂研究員と考えるビューティー&サステナブル 最新テクノロジー」と題したBEAUTY INNOVATION スペシャルトークセッションが、渋谷ヒカリエ(東京・渋谷)とオンラインで同時開催されました。『サステナブル』と『スキンビューティー』についてのライブセッションをリポートします。

 グローバルビューティーカンパニーとして、革新を積み重ねてきた資生堂。地球環境の変化、社会の新たな動きを受けて、化粧品の研究や開発も大きな変化を遂げつつあります。そんな現状を見据え、私たちにも社会にも、サステナブルな美を実現するために、「生活者とともに目指す美しい循環型社会」と「永遠の課題であるエイジングへのアプローチ」という2つのテーマでトークセッションを開催。一人ひとりから湧き出る美しさが社会や地球環境までも美しくするというダイナミックな発想に触れることができました。

循環型社会を目指し、“プラ新法”への対応を強化

 気候変動や海洋プラスチック問題など、環境問題への対応は待ったなしの状況です。まずは、革新的なプラスチックリサイクルについて、「環境にも美しさを。生活者と生み出すエフォートレスな循環型社会」と題したトークセッション。資生堂 ブランド価値開発研究所 サステナブル開発推進/R&Dコミュニケーション室 室長の大山志保里さん、ブランド価値開発研究所 研究員の伊藤健司さん、環境省サステナビリティ広報大使のトラウデン直美さん、モデレーターとして日経BP 総合研究所 主任研究員の米川瑞穂が登壇しました。

 1人あたりのプラスチックごみ年間廃棄量が世界2位という日本。「日本のプラスチックごみの処理は、半分以上が埋め立てか焼却。焼却時の排熱をエネルギーとして利用するサーマルリサイクルは、二酸化炭素が発生し地球温暖化にも影響するため、『リサイクルとはいえない』という声もあります」と、伊藤さん。

<b>伊藤健司(いとう・けんじ)</b>さん<br> 資生堂 ブランド価値開発研究所 研究員
伊藤健司(いとう・けんじ)さん
資生堂 ブランド価値開発研究所 研究員

 かたや、世界各国が推進しているのが、温室効果ガスの排出量をゼロにする“カーボンニュートラル”です。日本も2050年までに達成を目指しています。

 それとともに目立つのが、世界各国のプラスチックに関する法規制の動き。日本でも、22年4月にプラスチック資源循環促進法(プラ新法)が施行されました。トラウデンさんは、環境省によるプラ新法の紹介動画に出演しています。

 企業活動においても外せないテーマになりつつあるプラ新法。「こうした法規制は、ファクトとともに世論、つまりお客様の声が反映されたものであると捉えています。資生堂には、包装容器の取り組みについて、資生堂5Rs<Respect(リスペクト)、Reduce(リデュース)、 Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)、Replace(リプレース)>という独自のポリシーがあります。私たちは、法規制があるから対応するのではなく、先んじて対策を強化していきたいと思っています」と、大山さんは資生堂の姿勢を語りました。

<b>大山志保里(おおやま・しほり)</b>さん<br> 資生堂 ブランド価値開発研究所 サステナブル開発推進/R&Dコミュニケーション室 室長
大山志保里(おおやま・しほり)さん
資生堂 ブランド価値開発研究所 サステナブル開発推進/R&Dコミュニケーション室 室長