DX推進チャンピオンに立候補し海外スタッフとの交流も刺激に

── 大田さんはPwCのDX推進プログラムの中で、専門性の高いデジタルアクセラレーターに志願したそうですね。

大田シャリーさん(以下、大田) 私は香港出身で、日本の大学院で学んでから2012年にPwCアドバイザリー合同会社に入社しました。担当業務は主に海外企業の日本企業買収に関する財務デューデリジェンス(FDD)です。最初はスタッフとして実務を担い、マネージャーになってからはスタッフが分析して作成したレポートをレビューする立場になり、今年の7月にディレクターになりました。クライアントがどんなことを知りたいのか考えながら調査・分析を行ってレポートに落とし込む業務が大好きで、ずっとこの仕事に携わっています。

DXのプログラムに手を挙げたのは、社内の女性リーダー育成プログラムの一環で社外のコーチング専門家と自分のキャリアについて話し合ったのがきっかけです。自分の強みを生かしてどう会社に貢献するかを考えたとき、急激に進んでいるDXの分野を究めたいと思ったのです。デジタルの知識は、今は学ばずに済んでいても、近い将来必須になるでしょう。「誰もやっていないうちに、自分が一番乗りしたい」という性格なので、デジタルチャンピオンというポストに手を挙げ、一歩を踏み出しました。DXを推進するチャンピオンの立場なので、まずは自分のデジタルアップスキリングのために、デジタルアクセラレータープログラムに参加することから始めました。

<b>大田シャリー</b>(おおた・しゃりー)<br> PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター<br> 新卒でPwC香港に入社し、運輸・物流、エネルギー・資源、エンジニアリング、サービスなどの業種を中心に監査およびアシュアランス業務に従事。日本の大学院を卒業後、2012年にPwCアドバイザリー合同会社に入社。主に海外企業(欧州、北米、東南アジア、中国など)による日本企業の買収・投資案件に関与。デューデリジェンス、ディールの実行支援、契約書交渉支援などの経験を有する。デジタルアクセラレータープログラムを修了し、世界各国のデジタルアクセラレーターが参加するコンペティションでは優秀賞を受賞した
大田シャリー(おおた・しゃりー)
PwCアドバイザリー合同会社 ディレクター
新卒でPwC香港に入社し、運輸・物流、エネルギー・資源、エンジニアリング、サービスなどの業種を中心に監査およびアシュアランス業務に従事。日本の大学院を卒業後、2012年にPwCアドバイザリー合同会社に入社。主に海外企業(欧州、北米、東南アジア、中国など)による日本企業の買収・投資案件に関与。デューデリジェンス、ディールの実行支援、契約書交渉支援などの経験を有する。デジタルアクセラレータープログラムを修了し、世界各国のデジタルアクセラレーターが参加するコンペティションでは優秀賞を受賞した

── 仕事との両立で苦労したのでは?

大田 デジタルアクセラレータープログラムでは、いくつかのモジュールを選んでオンラインカリキュラムを学習します。私が選んだモジュールはデータ分析や可視化、デジタル技術によるデータの自動化処理などです。カリキュラムは全体で約300時間あり、通常業務を行いながら研修をこなすのは大変でしたが、宿題とテストをクリアしないと次のモジュールに進めないので、周りのサポートを得ながら時間を工面して何とか乗り切りました。