日立グループの高度な技術を温かなサービスに具現化する充実感
岩﨑将来的には、タワーマンションや郊外の大規模工場などに設置することでコミュニティ活性化を狙うことも考えています。地方自治体とタッグを組み、避難情報発信や災害時の食料配布などに使うことも検討しています。その場に来た人の細かな動きをセンサーで把握・分析できるため、可能性は無限です。
―― 日立コンサルティングならではの仕事の醍醐味がありそうですね。
岩﨑はい。コンサルティング会社には経営戦略やM&Aなど上流工程の提案やサービスを中心に行う会社もあります。かたや日立コンサルティングは、もう少し手前のレイヤーで、クライアントの課題を具体的に解決する仕事が多い。“手触り感”といいますか、仕事の手応えや達成感があり、私は当社のコンサルティング業務の温かみが好きです。
また、お客さまとのチームワーク感があり、そこに支えられながら成長できるのも、当社の特長です。「日立」という看板、つまり技術力やグループ会社の多様さから安定感のある連携プレーができるのも心強いものです。今後も、新たなグループ会社とも手を組み、さまざまなパートナーと一緒にビジネスエコシステム(ビジネスの“生態系”)を作り上げることで社会貢献できたら素敵だな、と考えています。

マミートラックに苦しむなか、1本の電話が転職のきっかけに
―― 転職の理由と日立コンサルティングを選んだ理由を教えてください。
岩﨑新卒で銀行系シンクタンクに入社し、6年勤めました。グループの金融機関や持ち株会社の金融系サービスを検討する業務で、ロンドンに赴任するなど充実していましたが、結婚・出産後からが大変でした。今から20年ほど前で制度が未熟なうえ、当時の職場の雰囲気にのまれ、マミートラックに閉塞感を感じながらも、長らく身動きが取れずにいました。
そんなとき、思いがけなく人材エージェントから「転職しませんか」というお誘いの電話がかかってきたのです。そこで初めて、自分のキャリアを評価してくれる別の場があると気づきました。そして、各企業をリサーチする中で出合ったのが当社です。「金融コンサルティングの部署を立ち上げたばかり」という点も興味深く転職を決めました。数名だけの金融部隊が大きな組織に成長していくプロセスを目の当たりにでき、実際、非常にやりがいのある職場でした。転職してから、「面白そうだから挑戦したい」という気持ちが沸き上がってきたことを記憶しています。
マミートラックは、制度の有無以前に、上司や仲間たちが生み出す空気のおかげで一気に打破されました。