―― 管理職になることを避けたいと考える女性も、まだ多いと聞きます。どんな言葉を掛けますか?
岩﨑「まず、やってみよう」ですね。プロジェクトの状況によっては定時に帰れないこともありますが、どうしても回らない場合は人員不足ですから、上司に交渉すればいいのです。当社には男女問わず成長の仕掛けが多く用意されていますし、困難を感じたら、そのときに乗り切る方法を考えればいい。「まず、やってみようよ。皆でフォローするから」と、そっと背中を押したいと思います。
「与えられたところで花は咲く」という座右の銘があって、人生の転機はいつやってくるか分からず、自分の思い描くライフイベントとは異なるイベントが起きることもありますが、それを乗り越えるとそこで花を咲かせられる、そう信じて、仕事に取り組んできました。
リモートワークや子育てを支える制度を活用しリフレッシュ

―― 働きやすさをフォローする制度などを岩﨑さんも活用していますか?
岩﨑コロナ渦以前から、当社はリモートワークの環境が整っていたので、社会の変化にスムーズに対応しています。私は現在100%在宅で、会社からはiPadやポケットWi-Fiが貸与され、サテライトオフィスも各所に用意されています。ギュッと集中したいときはホテルのデイユース補助を活用します。窓が大きく明るく広い部屋で存分に仕事をし、疲れたらベッドで背中を伸ばしたりカフェでコーヒーを飲んだり。ぜいたくな気分も味わいつつパフォーマンスも上がり最高です。
タフな仕事もむろんあります。けれど、会社と仲間とクライアントの放つ「一緒にやり切ろう」という雰囲気が日立コンサルティングにはあり、だから私は成長できたのだと、心から思っています。
取材・文/加納美紀 撮影/三木匡宏 構成/太田留奈