外資系総合コンサルティング企業アクセンチュアのテクノロジー部門で、専門性の高いスキルを活かしながら着実にキャリアを重ねている谷藤安美さん、山田真規さん、大浦裕介さん。プライベートでは今まさにライフステージの変化の真っただ中にいる3人ですが、それぞれに自分らしいワークライフバランスを実現できているのは、充実した制度と風土のおかげだと話します。そこで、アクセンチュアが推進している柔軟な働き方の実態を探るべく、詳しく話を聞きました。
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ライフステージの変化を支える様々な制度

 独自の働き方改革で、誰もが働きやすく、十分に能力を発揮できる環境づくりに取り組んでいるアクセンチュア。谷藤さん、山田さん、大浦さんは、仕事と家庭の両立のためにどんな制度を活用されているのでしょうか。

 谷藤さんが活用しているのはロケーション フレキシビリティ制度。2022年8月から本格運用がスタートする新しい制度で、これを適用することにより、部門長の承認を得ることで全国どこでも働けるようになるそう。谷藤さんは試験運用時にこの制度を活用しました。

<b>谷藤安美</b>(たにふじ・あみ)さん<br> テクノロジー コンサルティング本部 エンジニア<br> 大学卒業後、病院の医療システムの導入、アプリ開発に従事。2017年にアクセンチュアに転職。現在は、大手保険会社のテスト推進チームでプロジェクトのテストを横断的に推進している
谷藤安美(たにふじ・あみ)さん
テクノロジー コンサルティング本部 エンジニア
大学卒業後、病院の医療システムの導入、アプリ開発に従事。2017年にアクセンチュアに転職。現在は、大手保険会社のテスト推進チームでプロジェクトのテストを横断的に推進している

谷藤安美さん(以下、谷藤) 結婚してすぐに夫の転勤が決まり、一方で私は仕事を辞めるつもりはなかったので、単身赴任かな……と思っていたのですが、そんな矢先にこの制度の試験運用がスタートすると聞き、早速活用することにしました。上司やプロジェクトメンバーも、私がこの制度を活用することには大変好意的で、『ちょうどいいタイミングに良い制度ができてよかったね』と。まだ新しい制度ながら、活用することに不安はまったくありませんでした。申請もスムーズでした。現在は夫の転勤先の愛知県にいますが、もともとコロナ禍以降ずっとリモートワークでしたので、働く場所が変わっただけで日々の仕事に大きな変化や支障はありません。単身赴任を避けられ、私自身も仕事を続けられて、非常に満足しています。


 山田さんは、保育園へ通う子どもを育てるワーキングママ。妊娠、出産、復帰までの間には、数々の制度と、周りの人々からの温かい支えに、大変助けられたと話します。

<b>山田真規</b>(やまだ・まき)さん<br> テクノロジー コンサルティング本部 システムコンサルタント マネジャー<br> 2016年、新卒でアクセンチュアに入社。複数プロジェクトで活躍した後、第1子出産。現在は、大手保険会社の顧客管理システム刷新プロジェクトのアプリチームで、リードとして活躍
山田真規(やまだ・まき)さん
テクノロジー コンサルティング本部 システムコンサルタント マネジャー
2016年、新卒でアクセンチュアに入社。複数プロジェクトで活躍した後、第1子出産。現在は、大手保険会社の顧客管理システム刷新プロジェクトのアプリチームで、リードとして活躍

山田真規さん(以下、山田) 私は、産休を3カ月、育休を7カ月ほど取りました。それ以外にも、妊娠中には検診などに使える母体保護休暇を取得。また復帰後も、子どもが1歳になるまでは1日1時間の育児休憩時間を母乳の搾乳時間に充てたほか、時短、フレックス、在宅勤務も活用しました。改めて振り返ると、本当にいろいろな制度に助けられたと思います。一方で、周りの方々のサポートも十分すぎるくらいでした。つわりがひどく、第1子ということで心配や不安がたくさんある中、妊娠中や出産後の働き方についても親身になって相談にのってくれましたし、私以上に私のことを心配してくれました。

こうした経験を経て、今私は、自分をさらけ出し、自分の体調だったり、子どものお迎えのことなど、悩みや心配事を日頃から雑談ベースで伝え、状況を理解してもらうように心がけています。それを優しく柔軟に受け入れてくれる文化がアクセンチュアにはあるから、仕事でもチャレンジしたいというワクワクする気持ちが湧いてくる。泥臭くてもいいから、カッコいいロールモデルでなくてもいいから、納得のいく子育てをしつつ仕事も頑張りたい。アクセンチュアでならやれるぞ! という気持ちで毎日過ごしています。


 アクセンチュアは、育児休業を取得する男性社員も多く、取得率は36.7%、平均取得日数は119日(2021年9月現在)。大浦さんもその一人です。

<b>大浦裕介</b>(おおうら・ゆうすけ)さん<br> テクノロジー コンサルティング本部 セキュリティコンサルタント マネジャー<br> 大学卒業後、ITベンチャー、電力IT会社を経て、2017年にアクセンチュアに転職。業界やIT/OT(オペレーショナルテクノロジー)等を問わず幅広い領域でセキュリティコンサルティング業務に従事
大浦裕介(おおうら・ゆうすけ)さん
テクノロジー コンサルティング本部 セキュリティコンサルタント マネジャー
大学卒業後、ITベンチャー、電力IT会社を経て、2017年にアクセンチュアに転職。業界やIT/OT(オペレーショナルテクノロジー)等を問わず幅広い領域でセキュリティコンサルティング業務に従事

大浦裕介さん(以下、大浦) 双子の子どもたちが7カ月の頃から、3カ月間育休を取得しました。ちょうど寝返りやハイハイを始めた頃で、昼も夜もまったく目が離せない時期でしたので、私の育休は妻の負担軽減と、子どもたちがケガなどしないよう家の中の環境を整えることに充てました。当時はマネジャーになったばかりで職場を抜けることに心配はありましたが、上司やプロジェクトメンバーの後押しもあり、業務調整や引き継ぎもスムーズに実施させてもらいました。育休を取得することに引け目を感じることはありませんでしたし、復帰後もアサインするプロジェクト内容などを配慮してもらえるなどのサポートをいただきました。

私が育休を取得したのは2018年で、部門内の男性としては初めての事例でした。今後は男性の育休取得も当たり前になるはずなので、短い期間でもいち早く経験し、リードしていきたいという気持ちがありました。最近は部内で相談を受ける機会も多く、実際に育休を取る男性も増えてきたことを実感しています。